【 蔡総統、8月に国交締結国2カ国訪問 中米ベリーズへは初 】
総統府は30日、蔡英文総統が8月12日から20日までの日程で、中華民国と外交関係を持つ中米ベリーズと南米パラグアイを訪問すると発表した。蔡総統の外遊は5度目で、ベリーズへの訪問は初。総統府によると、同15日にはパラグアイのマリオ・アブド・ベニテス新大統領の就任式に出席する。現職のオラシオ・カルテス大統領や式典に出席する他の国交締結国の代表との会談なども予定されている。ベリーズではコルビル・ヤング総督らと会談する。米国での経由地については、往路でロサンゼルス、帰路でヒューストンを経由すると発表された。今年3月、台湾と米国間の高官による相互訪問を促進する「台湾旅行法」が成立して以来、蔡総統のワシントン訪問が実現するかに注目が集まっていた。(2018/7/30)
【 原住民族の日 蔡総統、先住民政策の進展アピール 】
原住民族(先住民)の日の1日、蔡英文総統は台北市内で「オーストロネシア語族フォーラム」の開会式に出席した。蔡総統は自身が2年前の同日、政府を代表して先住民に謝罪したことに触れ、過去2年で進めてきた先住民政策について説明し、成果をアピールした。蔡総統は2年間の成果として、先住民に関する歴史の真相究明などを目指す「総統府原住民族歴史正義および移行期の正義委員会」の設置や行政院(内閣)での「原住民族基本法推進会」定期開催、先住民言語を国家の言語と位置づける「原住民族語言発展法」の成立、先住民の法律問題を支援する「原住民族法律サービスセンター」の設置を説明。政府の部門それぞれが先住民の歴史的正義と移行期の正義の問題に厳粛に向き合い始めたと述べた。蔡総統は、過去400年にわたり抑圧、軽視されてきたという先住民の心情は2年では完全には安らかにならないと先住民への理解を示した上で、台湾社会には移行期の正義の意義を十分に理解していない人もいるとし、「変化はまさに起こっている。われわれはこれを貫き通し、エスニックグループ同士の理解促進に向けてさらに努力していく」と強い意志を示した。(2018/8/1)
【 米国防権限法案、上下院で可決 台湾の防衛力強化を支持 】
米上院は1日、2019会計年度(18年10月~19年9月)の国防権限法案を賛成87、反対10の賛成多数で可決した。法案は先月23日に両院での一本化作業を終え、同26日には下院を通過している。トランプ大統領の署名を待って成立する。法案には、台湾との軍事交流の深化▽米台合同演習の実施▽台湾への武器供与や米病院船の台湾訪問に対する支持―などを米国防総省に求める内容が盛り込まれており、台湾の防衛力強化を支持する姿勢を鮮明にした。これを受け、外交部(外務省)は2日、台米双方の安全保障関係に米上下両院が高い関心を寄せ、強く支持していることの表れだとして謝意を示した。また、両国の協力関係を深め、台湾海峡地区が長期にわたって平和と安定を保てるよう、今後も米国の関連省庁と緊密に連絡を取っていくとした。(2018/8/2)
【 台北101、9月に取締役改選 株式取得の伊藤忠からも選出へ 】
超高層ビル「台北101」の運営会社、台北金融大楼(TFCC)が9月に臨時株主総会を開き、取締役の改選を行う予定であることが分かった。同社の株式約37.2%を伊藤忠商事が取得し、30日に関連の手続きを終えたのを受け、TFCCの広報担当者が31日に明らかにした。台湾の頂新グループから6億6500万米ドル(約741億4100万円)で買い取った。海外企業がTFCCの主要株主になるのは初めて。TFCCの取締役は13人。うち7人は台湾証券取引所など政府が筆頭株主の企業や機関、1人は大手銀・中国信託商業銀行の代表。残る5人は頂新から選ばれていたが、伊藤忠の株式取得に伴って解任された。9月の改選では、伊藤忠からも取締役が選出される見通し。(2018/7/31)
【 蔡総統、アジア大会控えた台湾選手を激励 中止の国際大会、復活望む 】
蔡英文総統は7月31日、南部・高雄市の国家運動訓練センターを訪れ、アジア競技大会(8月18日開幕、ジャカルタ)に向けて練習に励む選手たちを激励した。また、中国の圧力により中止が決まった東アジアユースゲームズについて、台中市の開催権回復を望む考えを示し、同市を共に支持するよう呼び掛けた。あいさつに立った蔡総統は、選手たちに力を発揮してほしいというのが皆の願いだと語り、スポーツへの政治的干渉は望まないと述べた。また、台中市が東アジアユースゲームズの中止を決めた東アジアオリンピック委員会(EAOC)に対し、開催権回復を求める申し立てを行ったことに言及。これは同市だけの大会ではなく、台湾全体の大会だと訴え、同市を支持する姿勢を示した。蔡総統は教育部(教育省)体育署の高俊雄署長らの同行の下、施設内を視察。各競技の選手と会話を交わしたり、記念撮影を行ったりした。(2018/8/1)
【 外国人登山客増加ねらう 観光局、「富士山」手本に宿泊面改善へ 】
交通部(交通省)観光局は、外国人登山客を誘致しようと、富士山の管理方式を手本に、山小屋の収容人数やその他の宿泊方法などハード面の改善に取り掛かる。同局の鄭智鴻専門委員が7月31日、民進党所属立法委員(国会議員)が開いた台湾の登山観光に関する公聴会で明らかにした。民進党の陳曼麗議員は、台湾の名山は美しく、多くの外国人登山客を引き寄せているものの、申請の煩雑さや交通の便、粗末な山小屋などの問題があり、登山客を尻込みさせていると指摘。これに対し鄭氏は、内政部営建署と農業委員会林務局が共同で訪台登山客のニーズを改めて確認するとし、環境改善の方針を示した。鄭氏によると、昨年外国人登山客が多かったのは、台湾最高峰の玉山(玉山国家公園)や雪山主東峰(雪覇国家公園)、合歓北峰(太魯閣国家公園)など。(2018/8/1)
【 台湾貿易センター、大阪商工会議所と覚書締結 中小企業の国際化促進へ 】
台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)は1日、大阪府内で大阪商工会議所と協力に向けた覚書(MOU)を交わした。TAITRAの黄志芳董事長(会長)と同会議所の尾崎裕会頭が署名した。台湾と日本の業者間の連携深化を図り、双方の中小企業の国際化を促進する方針だという。TAITRAは具体的な協力内容について、在日台湾企業や日本への進出計画がある台湾企業をサポートするプラットフォームの設置や、産業の自動化に向けた連携推進などが尾崎会頭から提案されたと紹介。台湾と日本は互いに高齢化問題に直面しているとした上で、介護面での連携も視野に入れる姿勢を示した。(2018/8/2)
【 ミスチル、来年2月に台湾でコンサート 初の海外単独公演 】
ロックバンド、ミスターチルドレンが来年2月2日に台北アリーナ(台北市)で台湾公演を行うことが2日、分かった。海外で単独コンサートを開くのは初めて。この知らせに台湾のファンからは歓喜する声が上がっている。公式サイトで2日、発表された。台湾公演は、10月の広島公演を皮切りにスタートする全13カ所25公演のコンサートツアー「Mr.Children Tour 2018-19」の最終日を飾る。台湾公演の発表に合わせ、フェイスブックページ「Mr.Children Live in Taiwan」も開設された。台湾公演開催を知らせる投稿には2日正午現在、6500人以上から「いいね!」が押され、「待ちに待った」「ワクワクする」など期待を示すコメントが500件以上寄せられている。告知動画の再生回数は21万回に達した。ミスチルは1995年12月にチャリティーイベントのために訪台し、ステージを披露したことがある。チケットの発売日など詳細情報は追って発表される。(2018/8/2)
【 魯肉飯フェス開幕 東京で9月開催の台湾文化PRイベントにも進出 】
台湾の庶民的グルメ、ルーローファン(魯肉飯)をPRする「2018台湾ルーローファンフェスティバル」が2日、台北駅で開幕した。人気店20軒が集結し、台湾全土の各店の味が一度に楽しめる。9月に東京で開催される台湾文化フェス「Taiwan Plus 2018 文化台湾」でも関連イベントが開かれる。台湾を代表するグルメであるルーローファンを台湾全土の愛好家に紹介しようと、経済部(経済省)が実施。昨年に続き2度目となる。台北駅で3日まで開かれた後、12月にかけて桃園や台中、高雄などでも関連イベントが開催される。経済部商業司は5月から一般市民や地方自治体、グルメ愛好家などからおすすめの店を募集し、美食家や肉、コメの専門家などによる審査で台湾全土の名店104軒を選出した。フェスにはルーローファンを国際化するねらいもある。世界にPRするため、各国のネット有名人を台湾に招き、ルーローファンの美味しさを生配信で伝えてもらうほか、日本の有名ガイドブックと手を組み、ルーローファン特集を組んだ。「Taiwan Plus」は9月22、23日に東京上野公園で開催。マーケットと音楽イベントを2つの柱とし、台湾の現在の文化的ムーブメントを紹介する。(2018/8/2)
【 気象衛星「福衛7号」、今年末にも打ち上げへ 】
台湾と米国の共同プロジェクトによる気象衛星「福衛7号」(フォルモサット7号)が、早ければ今年末にも米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられることが3日、分かった。台湾側でプロジェクトを手掛ける「国家宇宙センター」(国家太空中心、NSPO)の関係者が明らかにした。福衛7号は2006年に打ち上げられた「福衛3号」の後継機。イオン速度計や全地球測位システム(GPS)受信機を搭載する。中・低緯度地域の電離層の観測が主な任務で、天気予報の精度向上や宇宙天気の監視などに役立つという。当初は12基の小型衛星と1基の純国産衛星の打ち上げが予定されていたが、米国側の経費の問題で小型衛星6基の打ち上げは取りやめになった。今回打ち上げられるのは、残る6基の小型衛星で、32億台湾元(約116億4400万円)に上る関連費用は台湾側が負担する。純国産衛星1基は2020年に打ち上げ予定。(2018/8/4)
【 台湾貿易センター、EV関連10社率いて訪日 商機探る 】
台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)は7月31日から8月3日までの日程で台湾の電気自動車(EV)関連企業10社を率いて日本を訪問し、日本企業への訪問や商談会などを行った。TAITRAによれば、東京と大阪でそれぞれ開催した商談会では、複数の日本企業が台湾企業との提携に前向きな姿勢を示したという。TAITRAによると、今回の訪問団には、電機大手の東元電機(TECO)や自動検査システムを手掛ける致茂電子(Chroma ATE)などの台湾企業が参加。7月31日に大阪で、8月2日に東京でそれぞれ日本企業との商談会を開催した。大阪での商談会に出席した鉄鋼・機械商社の岡谷鋼機(本社名古屋市)の担当者は、台湾のメーカーの製造能力を評価。台湾の業者とは良きパートナーになれるとの見方を示したという。一行は8月1日、EV開発などを行うユアサM&B(大阪市)を訪問。TAITRAの黄志芳董事長(会長)は自動車・バイクの部品や情報通信技術(ICT)における台湾の実力をアピール。日本企業との提携に期待を寄せた。黄董事長は8月2日、松井一郎大阪府知事らと面会。松井知事は台湾企業の関西地方への投資を全力でサポートする意向を示した。また、日本と台湾が共に高齢化問題を抱えていることに言及し、介護や医療面における連携の可能性を指摘した。(2018/8/4)
【 兵庫県の高校生が台湾で海外研修 屏東県、相互訪問の実現に期待 】
兵庫県立浜坂高校は1日から5日までの日程で台湾を訪れ、海外研修を行った。生徒らは1日、南部・屏東県政府を訪問。呉麗雪・副県長は屏東県と日本のつながりに触れ、双方の交流のさらなる深化を願うと述べた。屏東県は相互訪問の実現にも期待を寄せている。呉副県長は生徒たちに、明治政府が台湾南部に軍を派遣した「台湾出兵」(牡丹社事件)や屏東県内に現在も残されている日本統治時代の灌漑(かんがい)施設などに言及。同県が事件の調査を進め、歴史的場面の再現に努めていることや、灌漑施設の水路改修を進めていることなどを紹介し、歴史的経緯から日本と屏東には深いつながりがあると語った。同校は夏休みを利用した海外研修を毎年実施しており、屏東県での研修は昨年に続いて2度目。同校によれば、今年は生徒8人が参加し、屏東県の高校生や大学生との交流会などを行ったという。(2018/8/5)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2018 TAIWAN INT'L LIGHTING SHOW 】
2019年5月8日より3日間、台北南港国際展示場にて2018 TAIWAN INT'L LIGHTING SHOWが開催される。中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)の主催。出展品目は家庭用照明器具、商用照明器具、工業用照明器具、LED照明技術、照明器具のアクセサリー及び部品、照明コントロールシステム等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.tils.com.tw/ja_JP/index.html