【 台湾の阿里山森林鉄道、日本鉄道賞初の「海外特別賞」を受賞 】
阿里山森林鉄道が、日本の国土交通省が主催する日本鉄道賞で「海外鉄道特別賞」を受賞した。2002年に始まった日本鉄道賞に同賞が設けられたのは初めて。15日に東京都内で行われた表彰式に出席した阿里山林業鉄路・文化資産管理処の黄妙修処長は、日本統治時代に台日共同で建設された同鉄道の受賞は双方の栄誉だと述べて喜びを示した。黄処長は、世界遺産に登録されている5カ所の鉄道に見られる5種の工法のうちの4種を駆使していることや、今年で開業106年になることなどを紹介し、同鉄道が世界的に重要な文化遺産であることをアピール。台湾が目指す同鉄道の世界遺産登録について、日本の協力が得られることに期待を示した。同鉄道の受賞理由には、2250メートルに及ぶ標高差を克服するための三重ループ線や8の字路線、世界でも珍しい急曲線・急勾配用のシェイ型ギア式SLが動態保存されていることのほか、日本と関係が深い点も挙げられた。(2018/10/16)
【 台湾の競争力、世界13位 「イノベーション力」はアジア勢でトップ 】
スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は17日、2018年の国際競争力ランキングを発表した。台湾は140の国・地域中13位。指標別では「イノベーション力」で世界4位、アジア太平洋地域で首位となった。アジア太平洋地域の首位はシンガポール(世界2位)。以下、日本(同5位)、香港(同7位)、台湾、オーストラリア(同14位)、韓国(同15位)、ニュージーランド(同18位)、マレーシア(同25位)、中国(同28位)などが続いた。ランキングはインフラ、マクロ経済環境、市場規模、健康など12分野の計98種類の指標を0~100のスコアで評価する。イノベーション力で80ポイント以上が付いたのは台湾(80.8)のほか、ドイツ(87.5)と米国(86.5)、スイス(82.1)。WEFはこの4者を「スーパーイノベーター」と形容している。台湾が高い評価を得た指標はイノベーション力のほか、金融制度(世界7位)、情報通信技術の導入(同13位)など。また、マクロ経済環境のスコアはほかの30カ国・地域とともに満点の100ポイントと評価された。(2018/10/17)
【 3度目の台湾公演に臨む宝塚歌劇団がリハーサル公開 台湾語の歌も披露 】
台北市の国家戯劇院で20日、宝塚歌劇団の3度目の台湾公演が開幕した。19日に公開された舞台稽古では、星組のトップスター、紅(くれない)ゆずるさんらが台湾語の「望春風」など、台湾で広く親しまれている歌曲を披露した。2013年の第1回台湾公演にも参加している紅さん。リハーサルの後、中国語や台湾語であいさつをしたほか、「客席の熱狂的なファンの皆様の熱いパワーを一緒に感じられたら」と意欲的に語った。今回の演目は台湾の伝統人形劇「ポテヒ」(布袋戯)を素材にした日台合同制作の異次元武侠ミュージカル「サンダーボルトファンタジー 東離剣遊紀」と、タカラヅカ・ワンダーステージ「キラールージュ/星秀☆煌紅」。公演日程は台北市の国家戯劇院で10月20~28日、南部・高雄市の高雄市文化中心至徳堂で11月2~5日。(2018/10/20)
【 福原愛、引退を表明 フェイスブックで台湾への感謝つづる 】
卓球の福原愛が21日、引退を表明した。自身のブログを更新したほか、フェイスブックに中国語のメッセージを投稿。「台湾にお嫁に来てから、みんな無条件に良くしてくれた」と記し、台湾の人々への感謝の気持ちを伝えた。福原は2016年9月、リオ五輪台湾代表の江宏傑選手との結婚を発表。「台湾の卓球ファンの皆さんは、結婚前、私についてあまり知らなかったかもしれない」とした上で、台湾では「どこに行ってもみんなが微笑みかけてくれた」と感激。そのおかげで、異郷にいるという感覚がしなかったとの思いをつづった。今後については、自身の人生から「卓球がなくなることはない」としつつ、「料理や、きれいなものを研究するのが好き」と明かし、文化交流で役に立ちたいと記した福原。卓球選手としてではなく、「別の場所で自身の価値を発揮したい」との考えを示した。(2018/10/21)
【 プユマ号脱線 事故前に空気圧異常 3日以内の上下線再開目指す 】
東部・宜蘭県で21日に起きた特急プユマ号の脱線事故について、台湾鉄路管理局(台鉄)は22日、記者会見を開き、事故発生前に運転手から、ブレーキの制御に関わる空気圧が低下しているとの報告が複数回にわたってあったと明らかにした。事故原因については調査中で、できるだけ早く発表するとしている。3日以内の上下線運転再開を目指す。蔡英文総統は22日朝、事故現場を視察。3日以内の上下線運転再開に期待を寄せた。事故発生を受け、一部区間で運転見合わせが続いていたが、22日午前5時過ぎから単線双方向運転で運転が再開された。台鉄によると、事故は21日午後4時50分、冬山-蘇澳新駅間(いずれも宜蘭県)で発生。台東行きプユマ号(8両編成)の全車両が新馬駅付近(同)で脱線し、4両が傾いた。乗客366人のうち、18人が死亡、187人が重軽傷を負った。(2018/10/22)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 台北国際スマート機械及びスマート製造見本市 】
2020年5月6日より4日間、台北南港展示センター第1展示ホールにて台北国際スマート機械及びスマート製造見本市が開催される。中華民国対外貿易発展協会主催。出展品目はスマートマシン、機械部品・付属品、3Dプリンタ、産業用ロボット、興業オートメーション、IoT、ERP、CAD/CAM/CAE等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.imtduo.com.tw/ja_JP/index.html