【 パラオ大統領が訪台 蔡英文総統、台湾支持に感謝 】
台湾と外交関係を持つ太平洋の島国パラオのトミー・レメンゲサウ大統領の歓迎式典が12日、台北市の総統府前広場で行われ、蔡英文総統はパラオが台湾の国際社会への支持を継続的に表明していることに感謝を示した。レメンゲサウ大統領は2016年5月の蔡総統就任式典に合わせて訪台して以来の公式訪問となった。台湾と外交関係を続けるパラオは近年、中国からの圧力を受け、観光客激減の問題に直面している。蔡総統は、政治的要素による観光業界への打撃がある状況下でもパラオが譲歩せず、今年5月の世界保健機関(WHO)総会、同9月の国連総会一般討論演説などで台湾のために義理堅い発言を行っていることに触れ、「全ての台湾人を代表して最も深い感謝を示します」と述べた。歓迎式典に続いて総統府で行われた首脳会談で蔡総統は、環境保全を重視するパラオの観光政策を称賛し、台湾人のパラオ観光を奨励する政府の姿勢をアピールした。レメンゲサウ大統領は、台湾との関係は兄弟のようだと話し、台湾を見習っていきたい考えを示した。また、台湾は国際社会に対して多くの貢献が可能だと称え、特に国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の実現において台湾が国際社会とともに問題に向き合っていくことの大切さを語った。(2018/11/13)
【 APEC閉幕、特使の張忠謀氏「総統から託された任務を完遂」 】
パプアニューギニアで開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)が18日、閉幕した。台湾の代表として参加した張忠謀氏は同日、記者会見を開き、期間中、十数カ国の首脳と交流したと述べた上で、「蔡英文総統から託された任務はすべて遂行したと思う」と語った。張氏は米国のペンス副大統領をはじめ、複数の要人らと会談した。張氏はペンス氏との会談で、米国が台湾にとって重要なパートナーであることを蔡総統に代わって伝えたほか、ペンス氏が先月頭の演説で台湾の民主体制に対し肯定的な評価を示したことに感謝を述べた。また、台米間の経済連携の強化についても意見が交わされ、台湾と米国間の自由貿易協定(FTA)が話題に上ったという。米メディアによると、ペンス氏は会談後、台米間のFTAに言及。FTA締結に向けて台湾が行った提案について、米国に持ち帰って検討する姿勢を示した。18日の首脳会議では、張氏は複数国の代表と接触。会場に到着すると、入口で各国の代表を出迎えていた議長国・パプアニューギニアのオニール首相と握手を交わし、その場で記念撮影をした。各国代表との集合写真の撮影時には、張氏の前列にいた安倍晋三首相が振り向き、張氏と握手した。中国の習近平氏との接触の有無について会見で問われると、張氏は「友好的かつストレートに」交流したと答えた。(2018/11/18)
【 国際機関によるマネロン対策状況審査 台湾「前向きな評価得た」 】
アジア太平洋地域のマネーロンダリング(資金洗浄)対策推進を図る枠組み「アジア太平洋マネーロンダリング対策グループ」(APG)が台北市で行った台湾に対する第3次相互審査が16日に終了し、第1次報告が公表された。行政院(内閣)によると、台湾は審査団から、過去2年間で明らかな進歩を見せたとの評価を得た。APGに1997年の設立当時から加盟する台湾は、2001年の第1次審査を経て07年の第2次審査後に一般追跡監視対象と評価された。だが、一部銀行の海外支店で法令違反が発生したのを受け、11年に強化追跡監視対象に格下げされた。報告では、台湾の評価すべき点として、政府各部署間の協力体制が整っており、新設のマネロン対策室が十分に調整役を果たしていることや、金融情報センターやテロ資金対策などが良好に機能していることなどが挙げられた。その一方で、リスク管理体制の強化など課題点も指摘された。来年3月には再審査が予定されており、同7月のAPG全体会合で最終的な審査報告書が公表される。マネロン対策室の陳明堂主任は、台湾が一般追跡監視対象に格上げされることに楽観的な姿勢を示している。(2018/11/17)
【 台湾のエバー航空、世界の航空会社8位に選出 日系2社もトップ10入り 】
オーストラリアの航空会社評価サイト、エアラインレーティングスが13日に発表した2019年版の「世界の航空会社ベスト10」で、台湾のエバー(長栄)航空が8位にランクインした。また、アジア太平洋地域で最も優れた長距離線航空会社にも選ばれた。ランク付けに当たっては、座席・客室の快適さ、革新的な取り組み、安全性、機体の使用年数、財務状況、乗客の声などが総合的に評価された。1位はシンガポール航空で、日本の全日本空輸は7位、日本航空は10位だった。エバー航空の孫嘉明総経理(社長)は感謝と喜びを示した上で、今後も新しいサービスを多く打ち出していきたいと意気込んだ。エバー航空は今年1月、エアライントレーディングスの「世界で最も安全な航空会社」20社に5年連続で選出されたほか、4月には世界最大級の旅行口コミサイト、トリップアドバイザーの「旅行者が選ぶ世界の航空会社トップ10」で5位になった。7月にも、英国の航空サービス調査会社、スカイトラックスの「2018年ワールド・エアライン・アワード」の航空会社ランキングで5位、項目別の評価「ベスト・エアポート・サービス」で1位に輝いている。(2018/11/14)
【 三井アウトレットパーク 台中港 12月12日に正式開業 】
三井不動産グループが中部・台中市の台中港エリアに建設した商業施設「三井アウトレットパーク 台中港」が12月12日にグランドオープンする。パークの土地を所有する台湾港務が記者会見を開いて詳細を説明した。中部最大級の店舗数を誇るほか、室内遊園地や観覧車など充実したレジャー施設、ウオーターフロントの立地条件を生かした開放的な空間などで、中部の新たな人気スポットになることが期待される。敷地面積は18万平方メートルで、2016年に同グループが初の台湾事業として北部・新北市にオープンさせた「三井アウトレットパーク 台湾林口」の約3倍に相当する。台湾で唯一海を見晴らせる大型商業施設で、海を感じながら楽しい時間を過ごせることをコンセプトに掲げた。高さ60メートルの観覧車からは、港エリアが一望できる。店舗数は約170店舗。日本や台湾、インターナショナルブランドが入居するほか、飲食店ゾーンやフードコートには日系店舗を多く取りそろえた。ラーメンの「銀座 篝」、「十勝豚丼いっぴん」、フレンチトースト専門店「アイボリッシュ」など台湾初出店の店舗もある。(2018/11/15)
【 クリエイティブ・エキスポ・台湾 展示作品募集始まる 】
来年4月に、台北市の華山1914文創園区や松山文創園区で開催される「クリエイティブ・エキスポ・台湾」の展示作品の募集が開始された。クリエイティブ・エキスポ・台湾は、2010年より毎年行われている文化創作関連の展示会で、台湾国内では最大規模を誇る。芸術作品部門と画像部門とがあり、また大型チェーン店、デパート、博物館、画像権利取引関連の国内外のバイヤーへの参加・購買を呼びかけている。昨年の開催では、23カ国、559のメーカー、3000人以上の国内外のバイヤーが訪れ、取引総額は6億200万元(日本円で約24億円)、30万人超が参観に訪れた。展示品募集期間は本日より12月31日まで。開催期間は華山文創園区では2019年4月24日より5月5日まで。松山文創園区では4月28日まで。詳細な情報は以下の公式ウェブサイトにて。https://creativexpo.tw/en/(2018/11/20)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 台湾メディカルヘルスケア見本市 】
2019年6月27日より4日間、台北世界貿易センター第1展示ホールにて台湾メディカルヘルスケア見本市が開催される。中華民国対外貿易発展協会主催。出展品目は医療設備(病院設備、IT設備)、実験器具、移動用補助器具(車椅子、電動カート等)、医療消耗品、リハビリ・ヘルスケア製品(シルバー用品、パーソナルヘルスケア用品等)、診断機器・設備、減菌装置、医療サービス等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.medicaltaiwan.com.tw/en_US/index.html