【 「台湾の状況を知ってほしい」 蔡総統、海外メディアを通じて情報発信 】
蔡英文総統は近日、海外メディアのインタビューに相次いで応じている。これについて与党・民進党の関係者は2日、蔡総統が台湾の声を世界に向けて発信するプロジェクトに率先して取り組んでいると説明した。中国の民主主義陣営への干渉や軍事的な脅威などを背景にする4つの骨子に基づき、台湾が置かれた状況を国際社会により深く認識してもらうことを目指す。日本の産経新聞は2日、蔡総統への独占インタビューとして安全保障やサイバー攻撃などの問題について日本政府との対話を望む総統の考えを伝え、「蔡氏が日本との直接対話の意向を明言したのは初めて」と報じた。与党関係者によると、蔡総統の発言は主に4つの骨子に基づく。一つ目は中米貿易摩擦や中国の民主主義陣営への干渉など国際社会の関心が集まる問題。中国の圧力をどの国・地域よりも先に受ける台湾のさまざまな努力を世界に伝える。二つ目は、世界における台湾の地政学的、経済的、民主主義的な価値のアピール。三つ目は日本やその他の東アジア、東南アジア諸国に対する協力の呼び掛け。同じく中国の軍事的な脅威を受ける国同士という立場から、インターネットや偽情報、防疫対策などでの連携強化を促す。四つ目は北朝鮮問題。国際社会と歩調を合わせて地域の平和と安定に尽力する台湾の姿勢を示す。(2019/3/2)
【 郭仲煕駐日副大使が「台湾2・28時局講演会」に出席 】
台北駐日経済文化代表処の郭仲煕副大使は3月3日、東京都内で開かれた台湾独立建国聯盟日本本部が主催する「台湾2・28時局講演会」に出席した。このなかで郭副大使は「悲しみを経験した人は優しくなり、つらさを経験した人は強くなる。強い生命力で雪の中から若芽が息吹くフキノトウのように、台湾も国際社会で強く生きていくことと確信している」と述べた。同講演会では、許世楷元駐日大使が「台湾独立運動が台湾の民主化に果たした役割」、台湾安保協会の李明峻副理事長が「台湾は中国の侵略を如何に防ぐか」をテーマに講演した。講演のなかで許世楷氏は、1947年の「2・28事件」における当時の統治当局の法治を無視した私的報復や冤罪の事例を挙げ、それが台湾独立運動の原点となったと指摘し、戒厳令下に置かれていた台湾の抵抗運動や政治犯救援活動などを通して、自由、民主主義、人権、法治について深く思考し、実践することにより、台湾の民主化運動の発展につながったとの認識を示した。また、李明峻副理事長は、台湾を統一しようとする中国からのフェイクニュース、軍事威嚇、平和攻勢などの揺さぶりに対して、「危機感を持たないことが最大の危機である」と指摘し、台日米の協力を深めて台湾問題を国際化させることが重要であると強調した。(2019/3/5)
【 国境なき記者団台湾オフィス設置から2年、台湾の2団体と協力協定 】
言論・報道の自由を主張する国際ジャーナリスト組織、「国境なき記者団」(RSF)は2017年4月1日に台湾に東アジア事務所(台北事務所)を設置。今年で2年となることから、RSFは25日午後、台北社会創新実験中心(SOCIAL INNOVATION LAB、台湾北部・台北市)で新春茶話会を開くと共に、財団法人台湾媒体観察教育基金会(TAIWAN MEDIA WATCH)、台湾新聞記者協会(ASSOCIATION OF TAIWAN JOURNALISTS)と協力協定を締結した。RSF東アジア事務所のCédric Alviani執行長は席上、台湾に東アジア事務所を開設してアジア初の支部にすると宣言してから2年、「(開設は)極めて賢明な決定だったと思う」と述べた。同執行長は2年前に事務所を設置するのに台湾を選んだ理由について、「アジアの中心だという地理的要因と優れたインフラ及び高度なサービスのレベルの他、RSFの報道の自由度ランキングで台湾が常にアジアトップだったからだ」と説明。RSFが昨年発表した世界報道の自由度ランキングで台湾は42位。アジアではトップとなっている。Cédric Alviani執行長は、「(フェイクニュースなどの)挑戦に向き合い、RSFは常に台湾と共にある」と強調、RSFはまもなく台湾の組織としての登記を行い、地元のパートナーとのより踏み込んだ協力関係を構築していくと説明した。その上で同執行長は、台湾をアジアの手本のみならず世界の模範としていけるよう希望した。(2019/2/26)
【 海辺のメーン作品上空で花火 台湾ランタンフェス閉幕 】
台湾南部の屏東県で行われていた台湾ランタンフェスティバルが3日閉幕した。この日は152万人が訪れ、先月15日のプレオープンから17日間で計1339万人の来場者を集めた。夜の閉幕式では水上に設置されたメーンランタン上空でドローンによる光のショーや花火ショーが行われ、海辺の夜空を彩る色とりどりの光に会場からは歓声が上がった。閉幕式に出席した潘孟安県長は、他の自治体に比べて財源や資源が不足する中で、屏東の誇りを見つけようと努力してきたと語り、各団体への感謝を述べた。交通部観光局の周永暉局長は、屏東での開催は台湾の海洋国家としての魅力を一層高められたと喜びを示した。旧暦1月15日の元宵節に合わせ、毎年場所を変えて催される同フェス。同県での開催は今年が初となった。干支のデザインが慣例となっていたメーンランタンは地元名物のクロマグロを題材にし、初めて水上に設置するなど地域の特色を生かす工夫が凝らされた。同フェスと札幌のYOSAKOIソーラン祭りは2003年から交流しており、双方の祭りにチームを派遣している。19日の開幕パレードでは、北海道のYOSAKOI演舞チーム「北海道科学大学~相羅~」が参加、昼夜合わせて6回の演舞を披露し、その華やかな演舞に熱烈な拍手が起こっていた。来年は台中市で開催される。(2019/3/4)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 台湾国際プラスティック・ゴム見本市 】
2019年8月21日より4日間、高雄市の高雄展覧館にて台湾国際プラスティック・ゴム見本市が開催される。中華民国対外貿易発展協会、台湾区プラスティック製品工業同業公会主催。出展品目は石油化学原料、軽油分解技術および関連設備、熱可塑性樹脂、ゴム、合成繊維、ブラシ、塗料、接着剤、強化繊維、加工機械、表面処理機械等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.plascom.com.tw/en_US/index.html