【 WHO総会参加目指す台湾、メインビジュアルで意欲アピール 】
外交部(外務省)は5日、スイス・ジュネーブで5月に開かれる世界保健機関(WHO)総会(WHA)への参加を訴えるメインビジュアルを公開した。作品を通じ、世界と手を携えて公衆衛生や防疫に貢献する意欲も能力もあるという台湾の姿勢を伝える。聴診器をモチーフとし、台湾の形を作るチューブの先端が地球とつながっているデザイン。両端には「Taiwan Can Help」「Health for All」の文字があしらわれた。台湾が海外に置く代表機関などを対象に、非営利目的使用を条件に提供される。台湾は2009年から8年連続でWHAにオブザーバー参加してきたが、16年5月の蔡英文政権発足を境に中国の圧力が強まり、17年以降は招請されない状態が続いている。
(2020/03/06)
【 台湾のマスク実名制、成功の背景に官民一体の努力 】
新型コロナウイルスの感染拡大によるマスクの需給ひっ迫を受け、台湾の政府は2月6日から、医療用マスクの実名制購入を実施している。台湾のマスク実名制には、日本や韓国などのメディアから称賛の声が寄せられている。短期間で実施に移し、スムーズな運用が実現できた背景には、政府や民間有志、中華郵政、薬局スタッフの協力といったハード面からソフト面、物流までにおける官民一体の努力がある。政府、既存のシステムを基盤に実名制に対応マスク実名制の重要な基盤となったのは、衛生福利部(保健省)中央健康保険署の医療情報クラウド共有システムだ。2013年の導入から徐々に機能を向上させ、データ管理の経験を蓄積してきた。マスク実名制は、販売を国民健康保険(健保)の特約薬局や衛生所(保健所)に限定し、購入に国民健康保険証の提示を要求するという仕組み。1人あたりの枚数制限も設けた。保険証にはIDナンバーが記載されており、IDナンバーに紐付けてマスク購入歴をクラウド共有システムに記録することで、台湾全土の特約薬局で購入希望者の購入歴が確認できるようにした。これにより重複購入を防いでいる。安定した稼働を可能にするため、冷蔵庫ほどの大きさのサーバー20個を増設した。政府がマスク実名制のインフラを構築したとするならば、購入者の利便性向上というソフト面においては、民間人の貢献が大きい。実名制導入に合わせ、マスクの販売店舗や在庫状況を確認できるサイトやアプリ、通称「マスクマップ」が数多く登場した。これらのサービスを開発したのは民間のITエンジニア有志らだ。政府はマスク実名制の実施に伴い、販売薬局や在庫状況に関する情報のオープンデータ化を行い、誰でも利用できるようにした。
(2020/03/04)
【 台湾訪問の日本人旅行者に慎重な行動呼び掛け 】
新型コロナウイルスを巡り、台湾が日本からの入境者に行動制限措置を実施しているのに関し、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は3日、台湾を訪問予定または滞在中の日本人に対し、台湾での慎重な行動を呼び掛けた。日本から台湾に到着した人には入境後14日間、「自主健康管理」として、公共の場への出入りを可能な限り控えることや外出時のマスク終始着用などが求められており、交流協会は規定の順守を要請している。衛生福利部(保健省)疾病管制署は先月22日、新型コロナウイルスの感染リスクがある国・地域に出す感染症渡航情報で、日本を3段階で2番目に高い「レベル2・警戒」に引き上げた。日本への渡航者に現地での予防措置強化を求めると同時に、日本から台湾に入境した人に対しては、14日間の自主健康管理を要請している。自主健康管理の対象者には、公共の場への出入り自粛や外出時のマスク終始着用のほか、朝晩の検温、発熱などの症状が出た場合にマスク着用の上で速やかに医療機関を受診することなどが求められる。交流協会が公式サイトに3日掲載した注意喚起の文章によると、日本から訪台した日本人旅行者の中で、台北市内の観光地などを訪れた際の体温測定で高熱が発覚し、施設への入場を断られた後に医療機関を受診した事例が先週末にかけて複数確認された。この中には、医療機関で新型コロナウイルスの検査を求められ、結果が出るまで外出を許されず、日本への帰国もできない一方で、ホテルから宿泊を断られ、宿泊先の確保が困難になったケースもあったという。交流協会は、台湾を訪問予定またはすでに滞在中の日本人に対し、「台湾への旅行や出張等に関するリスクを踏まえて慎重に行動されるようお願いします」と呼び掛けている。交流協会は新型コロナウイルスに関して台湾に滞在・在住する日本人の状況を把握するため、日本人が感染した、または感染の疑いで医療機関で検査・隔離されているとの情報を受け付ける専用電話を設置している。専用電話は緊急の通報ダイヤルとなるため、新型コロナウイルスに関する一般的な質問や相談は代表電話に連絡してほしいとしている。感染・感染疑いに関わる日本人通報用専用電話=(02)2713-6680、一般的な質問・相談に関わる連絡先=同協会台北事務所(02)2713-8000、同高雄事務所(07)771-4008
(2020/03/04)
【 阿里山の桜まつりを紹介するPR映像、日本国際観光映像祭で受賞 】
桜の名所として知られる阿里山(南部・嘉義県)の恒例イベント、桜まつりを紹介する観光PR映像が、大阪市内で開かれた「第2回日本国際観光映像祭」で、東アジア部門最優秀賞を受賞した。受賞したのは、阿里山国家風景区管理処が制作した「春桜夜」。桜の下で地元特産の茶を味わえる茶席の様子などを通じて春の阿里山の魅力を伝えている。同映像祭は昨年始まったもので、今年は2回目。国際・国内両部門があり、東アジア部門は、国際部門のカテゴリーの一つ。国際部門に応募した1015作品の中から5本が東アジア部門にノミネートされ、28日の授賞式で順位が発表された。交通部(交通省)観光局は、同映像祭はポルトガルやスペインの国際観光映像祭と連携しており、ノミネート・受賞作品は各国で上映されるチャンスがあると紹介。阿里山を世界に紹介する機会が増えると喜びを示している。
(2020/02/29)
【 台湾見本市・展覧会情報 - 見本市 】
2020年11月10日より5日間、大台中国際会展センターにて台湾国際工作機械展が開催される。TMBA主催。出展品目は金属切断機、EDM、レーザー&ウォータージェット切断機、超音波機、金属成形機、工作機械付属品、流体動力、CNC制御システムおよび補助装置、切削工具、治具、ツール、測定機器等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/detail/105713