訪日中の交通部長、大阪・関西万博を視察

　交通部の陳世凱部長（交通相）がこのほど、交通部観光署の周永暉署長や視察団とともに日本で開催中の大阪・関西万博を視察し、パビリオンの設計、動線の工夫、サステナビリティの理念などについて理解を深めた。台湾の観光マーケティング戦略の強化につなげるのが狙いだ。

　陳部長は、ホスト国である日本が設置した「日本館」のほか、台湾の組織が民間企業名義で設置している「TECH WORLD館」を訪問した。「TECH WORLD館」は「生命（ライフ）」、「未来（フューチャー）」、「自然（ネーチャー）」という3つをテーマに、スマート技術、医療イノベーション、グリーン・サステナビリティの成果が展示されている。陳部長は中でも、スマートウォッチで来場者の心拍数を感知し、最後に来場者別に台湾旅行のプランを提案するというインタラクティブな体験に深い感銘を受けたとし、こうしたテクノロジーを使った体験を通して、参観者を仮想体験からリアルな旅行へと導けるよう期待を寄せた。

　「TECH WORLD館」ではタピオカミルクティーやルーローハン（滷肉飯）など台湾の屋台グルメの販売も行われており、来場者は味覚を通じて台湾を体感することができる。交通部観光署は、今後も文化、テクノロジー、観光の魅力を組み合わせ、万博というチャンスを利用することで海外に向けた台湾観光プロモーションを強化し、より多くの人に台湾に引き付けたいと意気込んでいる。

Taiwan Today：２０２５年６月２０日

写真提供：交通部観光署