李逸洋・駐日代表が「安倍晋三元首相を偲ぶ会」に出席

　台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表は7月8日、山口県長門市で行われた「安倍晋三元首相を偲ぶ会」に出席した。偲ぶ会が始まる前に、李・駐日代表夫妻は、同地にある安倍元首相の墓を訪れ献花し、安倍元首相が生涯をかけて尽力した地域の平和護持と台日友好発展のために行ってきた貢献に対し、台湾を代表して深い敬意と感謝の意を表した。

　李・駐日代表は7月7日夜、山口県の政界関係者との会合で、「安倍元首相は在任中、『自由で開かれたインド太平洋戦略』（FOIP）を積極的に推進し、現在のインド太平洋安全保障の枠組みの基礎を築いたのみならず、台湾情勢にも長期にわたり注視し、台湾海峡の平和と安定を確保するために重要な影響力を発揮した。安倍元首相は日本の偉大な政治家であり、国際社会に自由、民主主義の価値を訴えた。台湾の人々はその貢献を決して忘れないであろう」と述べた。

　7月8日の偲ぶ会には、安倍昭恵夫人、衆議院の高市早苗議員、西村康稔議員、岸信千世議員、吉田真次議員、参議院の山谷えり子議員、佐藤啓議員をはじめ、李・駐日代表夫妻、台湾の李坤城・立法委員（国会議員）、陳俊宇・立法委員、野崎孝男・行政院政務顧問、山口県の政界関係者らが出席し、台日両国が安倍元首相を共に偲び、深い敬意を表するものとなった。

　李・駐日代表は、「中国による軍事的脅威が日増しに高まっていることに直面し、国際社会は引き続き声を揃えて、台湾海峡の平和と安定を強く呼びかけている。多くの国が軍艦による台湾海峡通過を行い支持を示している。安倍元首相が生前、『台湾有事は日本有事』と提起したことはきわめて先見の明がある。安倍元首相のこの遠大な見識は台日関係および世界平和に確固たる基礎を築いており、台湾にとり永遠の友人だ」と強調した。

　高市早苗・衆議院議員は、「安倍元首相が2016年に提唱した『自由で開かれたインド太平洋戦略』（FOIP）が国際社会から広く支持され、現在のインド太平洋地域の安全秩序の重要な基盤となっている」と述べた。さらに、「安倍元首相の崇高な外交理念を今後も継承し、国際舞台における日本の主導的地位を引き続き高めていく」と強調した。

　安倍昭恵夫人は、台湾の友人が遠路訪れたことに感謝の意を表し、安倍元首相の信念と精神を「皆さんが覚えていてほしい」と述べ、自身も安倍元首相の遺志が受け継がれていくよう、引き続き努力していきたいとあいさつした。

1.安倍家の墓に献花する李逸洋・駐日代表夫妻

2.李逸洋・駐日代表夫妻、李坤城・立法委員、陳俊宇・立法委員、安倍昭恵夫人、高市早苗・衆議院議員、岸信千世・衆議院議員、吉田真次・衆議院議員、山谷えり子参議院議員

3.安倍元首相を偲ぶ会の前夜、李逸洋・駐日代表と山口県政界関係者との会合。安倍昭恵夫人も会場を訪れた。