文化部主催の台湾文化発信イベント「We TAIWAN 台湾文化in大阪・関西万博」が終了
文化部が主催する台湾文化発信イベント「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西世博」が20日、すべてのプログラムを終えて閉会した。今月2日から19日間にわたり、38組の芸術・文化団体が129回の公演や展示を実施。会場となったVS.(グラングリーン大阪)、大阪市中央公会堂、中之島には延べ20万人が来場し、オンラインゲーム「a-We TO GO」のプレーヤーは累計約7万人に達した。台湾は、「台湾」の名前で大阪・関西万博にナショナルパビリオンを設置することができなかったものの、創造力あふれる文化的な取り組みによって「We TAIWAN」の声を大阪市各所に響かせることに成功した。日本の『毎日新聞』はこの取り組みを「『台湾』なき万博を包み込むソフトパワー」と表現した。
台湾は昨年も、パリ五輪と並行して「文化オリンピアード」を開催した。昨年の「文化オリンピアード」から今年の「We TAIWAN」まで一貫してイベントの企画を監督してきた文化部の王時思政務次長(=副大臣)は、「文化オリンピアード」が競技場で活躍する選手たちを「応援」する形であったのに対し、「We TAIWAN」は万博のテーマに積極的に呼応する形式をとり、視覚芸術、舞台芸術、文化テクノロジー、文学、映画、絵本など、分野とスケールを越えた展示により、「世界に台湾を紹介」するものだったと指摘。「これこそ大阪・関西万博における本当の台湾パビリオンだ」と多くの人が口にしてくれたことが一番嬉しかったと明かした上で、交流会では日本の議員やデザイナーたちから「We TAIWAN」の企画は「非常に正しく、そして勇気のあるものだ」との評価が寄せられたとし、「世界のルールがどのように台湾を制限しようとも、台湾は決して自らを表現し続ける努力を諦めてはならない。本来の名前である『台湾』の名を示し続ける必要がある。台湾はこれからも果敢に海外の文化活動に参加し続ける。これまで積み重ねてきた経験を糧に、世界中で自分の存在を示していくだろう」と述べた。それはまるで、小さな身体でありながら毎回異なる任務を背負い、世界のあちこちで友達をつくっていく「a-We」の姿と重なる――と語った。
現地を訪れることはできなかったが、イベントの展開に高い関心を寄せていたという文化部の李遠部長は、今回の展示が日本と世界にいままでにない台湾文化体験を提供したことを高く評価。とりわけ今年は終戦80年という節目の年であり、台湾と日本が戦後、それぞれ全く異なる文化を発展させてきたことをアピールできたことを喜んだ。李遠部長は、「戦後80年というこの節目の年、万博という機会を通して、台湾人は自信をもって自らの文化を人々に示すことができた。台湾文化はもはやいかなる世界文明の附属物でもない。それは胸を張って堂々と立ちあがり、世界をリードする半導体と同じく、台湾人の知恵と奮闘の精神を象徴しているのだ」と語った。
なお、「We TAIWAN」は幕を閉じたものの、8月26日から28日までの3日間、毎日午後5時から6時まで、文化部が提案したプログラム『島嶼之聲—廟埕前的謝神戯(廟前の感謝の舞台)』が大阪・関西万博の正式な招待を受け、夢洲の大阪・関西万博会場内「ポップアップステージ北」で上演される。台湾各地から集まった9組のチームが参加し、5つのパートに分かれて台湾の人々の天地や神々への感謝の気持ちと、日々の生活への熱愛を表現する。入場は無料だが、大阪・関西万博の入場チケットが必要だ。
島嶼之聲—廟埕前的謝神戯(廟前の感謝の舞台)
日程:2025年8月26日(火)~8月28日(木)
会場:夢洲の大阪・関西万博会場内「ポップアップステージ北」
※入場無料(ただし大阪・関西万博の入場チケットが必要)
Taiwan Today:2025年8月21日
写真提供:文化部
文化部が主催する台湾文化発信イベント「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西世博」が20日、すべてのプログラムを終えて閉会した。台湾は、「台湾」の名前で大阪・関西万博にナショナルパビリオンを設置することができなかったものの、創造力あふれる文化的な取り組みによって「We TAIWAN」の声を大阪市各所に響かせることに成功した。
