頼清徳総統、コンコルディアサミットで「団結は力であり協力が未来を創造する」と強調

　国連総会の一般討論演説と並行して、今年もアメリカの非営利団体コンコルディアが21日から24日まで年次総会「コンコルディアサミット」を開催している。2011年以降、国連総会と同じ時期に、同じ米ニューヨークで開催しているもので、世界各地のリーダーや民間のキーパーソンが招待され、世界あるいは地域が抱える問題への解決方法を模索する。頼清徳総統は昨年に続き、今年もコンコルディアサミットに英語のスピーチ動画を寄せる。タイトルは「Better Together for a Safer World–Taiwan’s Role in the Age of Uncertainty.」（より安全な世界のために：不確実な時代における台湾の役割）で台湾時間24日午後9時に公開されることになっているが、総統府はそれに先駆け、すでに公式サイトで全文（台湾華語/英語版）を公開している。

　頼総統はスピーチの中で、第二次世界大戦の終結からこれまでの80年間、人類は団結と協力によって、平和・発展・人権を中核とする国際秩序を築いてきたと指摘。しかし、現在の国際情勢は不安定で、地政学的な緊張の高まりや、権威主義勢力の結集と拡張、国際秩序の破壊、偽情報や外部からの干渉といった深刻な課題に直面しており、こうした危機を乗り越えるためには「団結と協力こそが唯一の道であり、民主諸国とのパートナーシップを深化させることによって、長期的な平和を守ることができる」と強調している。

　頼総統はその具体例として、第一に台湾が「価値外交」を推進し、近い理念を持つ国々との緊密な連携を推進していること、第二に経済安全保障とサプライチェーンの強靭化を進め、諸国との補完的な協力を進めていること、第三に防衛力を強化し、社会全体の防衛の強靭性を高めていることなどを紹介。台湾をより強靭で安全な存在にすることで、世界の民主主義の防波堤をより強固なものにできると訴えている。

　頼総統は最後に、「団結は力であり、協力こそ未来を創造することができると信じている」と強調し、台湾はこの信念を貫くことで世界中の民主主義のパートナーと手を携え、安全・安定・繁栄した世界の実現を目指していくと表明している。

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　なお、今年のコンコルディアサミットのスピーカーには、ドミニカ共和国のルイス・アビナデル大統領、キプロス共和国のニコス・フリストドゥリディス大統領、アルメニア共和国のバアグン・ハチャトゥリアン大統領、エストニア共和国のアラル・カリス大統領、クロアチア共和国のコリンダ・グラバル＝キタロヴィッチ元大統領などが名を連ねている。

Taiwan Today：２０２５年９月２４日

写真提供：総統府
　国連総会の一般討論演説と並行して、今年もアメリカの非営利団体コンコルディアが21日から24日まで年次総会「コンコルディアサミット」を開催している。頼清徳総統は昨年に続き、今年もコンコルディアサミットに英語のスピーチ動画を寄せる。動画は台湾時間24日午後9時に公開される。