李逸洋・駐日代表が千葉県中華総会「中華民国114年双十国慶祝賀会」に出席

　李逸洋・駐日代表は10月18日、千葉県中華総会が主催する「中華民国114年（2025年）双十国慶祝賀会」に出席した。同会には日本側の来賓および僑界関係者ら約125名が出席し、中華民国（台湾）の国慶節を共に祝った。

　李代表は挨拶のなかで、濱田会長のリーダーシップと長年にわたる尽力により、僑胞の団結が促進され、僑団がますます発展してきたことを高く評価し、「浜田会長は長年にわたり、各種僑界の活動に熱心に参加し、僑胞のために尽力され、その熱意と功績は僑界の中でもトップクラスである」と述べた。

　李代表は、台湾と千葉県の関係は、日本の中でも特に深い絆を持つ地方交流の代表例であり、2016年に桃園市と千葉県が友好都市になって以来、空港連携、観光、産業、教育、文化など、さまざまな分野で協力が進んでいることを説明した。さらに李代表は、「昨年の台日往来者数は過去最高の736万人に達し、今年は800万人に達することが期待されている」と強調し、成田空港は日本で最も重要な国際ゲートウェイで、台湾人が日本を訪れる際の主要な玄関口でもあり、台湾からの利用者が増えることで、千葉県と台湾との関係が一層深まるとの認識を示した。

　李代表は、現在桃園市をはじめとする約10の台湾の地方自治体が千葉県やその市町村と交流を続けており、こうした交流が台日地方交流の力強い発展を示していると強調し、また今年9月には「三三企業交流会」と「台日商務交流協進会」が千葉県商工会議所連合会などの経済団体と覚書を結び、半導体やバイオ、循環経済など新しい分野での協力が始まったことにも言及し、「私と熊谷知事もこの歴史的な調印式に招かれ、共に立ち会うことができ、大変光栄であった」と述べた。

　また、李代表は、教育交流についても、コロナ前には毎年約2000人の千葉県の学生が台湾を訪れていたが、今はその交流も完全に再開され、参加者数もコロナ前より倍増しており、高校や小学校の姉妹校を通じて、若い世代の友情がますます深まっていることを説明した。そのうえで李代表は、「今日の台湾と日本の良好な関係は、これまで皆様方が長年にわたり、積み重ねてきた友情の賜物である」と強調し、今後もこの基礎を踏まえて、引き続きより深く、より広い協力と交流に全力に取り組んでいくことを期待した。

　田嶋要・衆議院議員は、今年7月に訪台した際に、八田與一記念公園を訪問し、日本と台湾の深い友情の絆を実感したと述べ、引き続きアジアの平和および千葉と台湾の友好のために取り組んでいく考えを示した。また、臼井正一・参議院議員は、今後も日台協力精神を継続し、地方レべルと民間の交流をより一層深めていくことを期待した。

　同祝賀会では沖縄伝統芸能団体「紅翔エイサー護光琉」による獅子舞のパフォーマンスが披露され、会場は熱気に包まれた。また、祝賀会の最後には、浜田会長が李代表と千葉県中華総会幹部らをステージに招き、台湾歌謡『愛拚才會贏』（頑張れば勝つ）を大合唱し、記念写真を撮り、大盛会となった。

挨拶する李逸洋・駐日代表

李逸洋・駐日代表（中央）と濱田裕子・千葉県中華総会会長（右４）、並びに出席した各僑団代表ら