李逸洋・駐日代表が民進党青年局と自民党青年局双方のメンバーらと台日関係について意見交換
李逸洋・駐日代表は10月27日、民進党の陳冠廷・青年局長および自民党青年局長の平沼正二郎・衆議院議員ら台日双方の青年局のメンバーらと意見交換を行った。李・駐日代表は、「今回は民進党青年局の設立後、初めての日本訪問である。私自身も20年前に民進党秘書長に就任しており、日本で同じ民進党の立法委員(国会議員)や地方議員らと意見交換することができ、きわめて嬉しく思っている。今後、台日の若手政治家の交流が強化されることを期待している」と述べた。
李・駐日代表はまた、10月26日、高市早苗首相が「日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議」に出席した際、台湾海峡の平和と安定は地域の安全保障と密接に関係しており、力や威圧によって現状を変更する行為に反対すると強調した例を挙げ、「高市首相は就任後、台日関係をより一層深化することができ、高市政権が台湾海峡の平和およびインド太平洋地域の平和と安定にさらなる貢献ができるものと期待している」と述べた。
この日、民進党青年局のメンバーは蔡易餘・立法委員、黃捷・立法委員、張雅琳・立法委員、鄭孟洳・高雄市議会議員、沈震東・台南市議会議員。日本側は自民党前青年局長の中曾根康隆・衆議院議員、前財務大臣政務官の土田慎・衆議院議員、草間剛・衆議院議員、坂本龍太郎・衆議院議員、大空幸星・衆議院議員らも出席した。
李・駐日代表は自民党青年局について、自民党と台湾との交流の重要な窓口であり、毎年約80名規模の訪台団を組んで交流しており、台日関係の強固な基礎を築いていると説明した。その上で、「民進党と自民党はいずれも政権政党であり、今後はより一層、地域の平和、国家戦略、経済安全保障、ハイテク産業、社会の強靭化、中国による認知戦への対応など幅広い分野での協力強化が重要である。台日は共に連携し、台湾海峡の平和と安定の維持および自由で開かれたインド太平洋(FOIP)の実現に尽力していきたい」と述べた。
李・駐日代表は、歴代の自民党青年局長の中で6名が首相に就任しており、若手政治家の登竜門と言われていると紹介した。一方台湾については、「現在までの5名の民選(直接選挙)総統のうち、4名が地方自治体の首長経験者であり、地方自治体の首長も将来有望な人材であることを示している。また、蔡易餘・立法委員は、来年の嘉義県長(知事)選挙への出馬に関心を示していると言われている」と紹介した。李・駐日代表は、「民進党と自民党青年局のメンバーは、台湾と日本の未来を左右する優れた若手政治家であり、台日関係の発展の方向性を理解し、台湾海峡とインド太平洋地域の平和維持の責任を担っている」と述べた。これに対し蔡・立法委員は、今後も台日の様々な各分野で交流を推進していくとの考えを示した。
李・駐日代表は、現在の国際情勢は、米国、日本、EU(欧州連合)を中心とする民主主義陣営が、中国、ロシア、北朝鮮などの権威主義勢力と対立していることも取り上げ、「台湾はこの情勢の中で、重要な役割を担っており、国際社会での活躍の場は大きい」と述べた。さらに、「台湾は世界で最も先進的なチップとAIサーバーの90%を生産しており、半導体パッケージングと先進的なパッケージングは世界のトップであり、半導体IC設計でも世界第2位である。日本は、世界の半導体製造装置の30%、半導体材料の50%を占めている。台湾と日本が半導体とAIのそれぞれの強みを活かして協力することで、世界の半導体およびAIサプライチェーンのレジリエンス強化に大きく貢献することができるであろう」との見方を示した。李・駐日代表は、TSMC(台湾積体電路製造)熊本第一工場の順調な稼働と第二工場の着工を例に挙げ、台湾と日本が半導体分野で重要な成果を達成したことを説明し、「双方の信頼に基づくパートナーシップも象徴している」と述べた。
平沼局長はこの日が青年局長に就任後、公式の場での初めてのあいさつとなったことから、「この栄誉を台湾に捧げることができ光栄だ」と述べ、。台日関係は重要であり、これまでの基礎の上に引き続き双方の交流を推進していくとの考えを示した。中曽根・前局長も、「退任はしたが、引き続き台日友好関係の促進に協力していく。公私を問わず、また台湾を訪問したい」と述べた。
今回、民進党青年局の訪問団は、日本維新の会など超党派の国会議員および佐々木紀・国土交通副大臣といった政府高官らも訪問し、防災・日米貿易交渉、地方交流などについて踏み込んだ意見交換を行った。
