「埼玉国際文化交流協会」が台湾花蓮水害への義援金を贈呈

　李逸洋・駐日代表は10月31日、「埼玉国際文化交流協会」の田中敏裕会長、岸田光広・衆議院議員、鈴木正人・埼玉県議会日台友好議員連盟会長らの訪問を受け、先般発生した台湾花蓮水害に対する「埼玉国際文化交流協会」からの義援金贈呈目録を田中会長より受け取った。李代表は、「皆様からのご支援は、被災地の人々の大きな励みになる。台湾と日本は困難な時に互いに支え合う友人だ」と述べ、同会からの支援に深い感謝の意を表した。

　李代表は、昨年の能登半島地震では台湾が約27億円を寄付し、日本を力強く支援した一方で、コロナ禍の際に中国の妨害で台湾がワクチン調達に苦労していたとき、日本から迅速に420万回分のワクチン支援が届けられ、多くの命が救われたことを台湾の人々はいつまでも感謝していると述べ、「自然災害の脅威に直面しても、私たちの心は深く繋がっている。家族のような深い絆で結ばれている」と強調した。

　また、李代表は「埼玉国際文化交流協会」の尽力により埼玉県と台湾の地方交流がますます深まっていることに感謝の意を表し、「今年、台南市と本庄市が国際友好都市を締結し、文化や農業で協力を進めている。埼玉県は観光促進や学生交流にも力を入れ、日台親善協会も設立し、こうした多層的な連携が地方レベルでの台日関係の深化と信頼強化の象徴となっている」と述べ、このような深い友情を大切にしながら台日友好が一層深まることを期待した。

　田中会長は、「花蓮の台風水害の様子をテレビ報道で見て微力ながらできることをと思い、駅前で募金活動を行った。私たちの台湾に対する気持ちが込められているので、ぜひ花蓮の人々のために使っていただきたい」と述べ、被災地の一日も早い復興を祈念した。また、田中会長は、同会が11月より「埼玉日台文化交流協会」に改名し、民間の立場から埼玉県と台湾の交流をより一層促進していくことに意欲を示した。

「埼玉国際文化交流協会」の田中敏裕会長（左）より李逸洋・駐日代表（右）に花蓮台風水害の義援金目録を贈呈

李逸洋・駐日代表（右５）、田中敏裕・埼玉国際文化交流協会会長（左４）、岸田光広・衆議院議員（左３）、鈴木正人・埼玉県議会日台友好議員連盟会長（左２）