李逸洋・駐日代表夫妻が「怡友会」忘年懇親会に出席

　李逸洋・駐日代表夫妻は12月7日、「怡友会」の忘年懇親会に出席し、在日僑界の医師、学者、会員らとともに歳末に親睦を深めた。

　李代表は挨拶のなかで、怡友会が在日台湾僑界において重要な役割を果たしてきたことを高く評価した。怡友会は1988年に「北関東台湾医師聯誼会」として設立され、1992年に「怡友会」と改名した。李代表は、「怡」には「心」が「台湾」にあるという意味が込められいると強調し、台湾の国の発展に関心を寄せる医師や学者らにより共に設立され、在日僑界における強固な力となっていることに感謝の意を表した。

　李代表は、台湾が近年、科学技術と経済の分野で輝かしい成果が出ていることを説明した。李代表は、台湾が世界の9割もの先端チップおよびAIサーバーの製造基地であり、パッケージングおよび先端パッケージングで優位性があり、戦略およびテクノロジーの重要性がますます向上していることを説明し、行政院主計総処の最新統計によると、台湾の今年の経済成長率が7.37％と予測され、一人当たり国内総生産（GDP）も来年には4万米ドルを突破する見込みであることなど、台湾がグローバル経済の中でしなやかな強靭性を示している強調した。

　李代表は米国で最近成立した「台湾保証実行法案」の重大な意義について、同法案が台米間の公的交流、軍事訓練協力、台米自由貿易法案の推進および国連・世界保健機関（WHO）総会・国際民間航空機関（ICAO）などの国際機関への台湾の有意義な参加の支持が強化されることを説明した。さらに米国の2025年度「国家安全保障戦略」では、日本、韓国などの同盟国とともに台湾の安全を守り、中国による台湾侵略を必ず阻止することが明確に表明されており、国際社会が台湾の安全保障と安定を高く重視しているとの認識を示した。

　李代表は、台日関係について、経済、産業、安全保障、国際協力などの分野でいずれも大きな成果が表れており、これらの進展が在日僑界の長きにわたる努力によるものであることに敬意と謝意を表すとともに、新年を迎えるにあたり怡友会会員らの健康と家庭円満を祈念した。

　怡友会の天沢佳明会長は挨拶のなかで、怡友会が創設以来、「交流、助け合い、つながり」の精神で、医師と会員の交流のプラットフォームを提供してきたのみならず、在日僑界の親睦を深める重要な団体となっていると述べ、会員らのこの一年の支持に感謝の意を表するとともに、同会が引き続き発展するよう、来年も台日医療・学術交流を続けていくことを期待した。

　懇親会ではさまざまな演目が披露された。チェロ演奏家の三船文彰医師による演奏と井上岳医師による歌の共演に、会場は感動に包まれた。また、李逸洋・駐日代表もトランペット、トロンボーン、サクソフォンの3種の楽器により「戀戀北迴線」（恋する北回り線）を演奏し、華やかな音楽交流となり、会場は大きな歓声と拍手が沸き起こった。また、明るい笑いの中で新しい一年を迎えられるよう、会場では抽選も行われ、大いに盛り上がった。

李逸洋・駐日代表がトランペット、トロンボーン、サクソフォンにより「戀戀北迴線」（恋する北回り線）を演奏

出席者らの集合写真

チェロ演奏家の三船文彰医師（左）と井上岳医師（右）の共演