台湾が世界動物衛生組織（OIE）からアフリカ馬疫の非感染国に認定

　世界動物保健機構（以下、OIE）の第８１回年次総会が５月２６日～同３１日の会期で、フランスのパリにおいて開催されている。中華民国（台湾）からは新しく就任したOIEの常任代表で、「財団法人台湾動物科技（科学技術）研究所」の楊平政・所長が、行政院農業委員会動植物防疫検疫局の関係者を伴い出席する。今年の同年次総会の主な議題は、OIEコード（動物衛生等に関する国際基準）の改正案、各専門委員会の実務報告、動物疾病の非感染区およびリスク・ステータスの認定案、技術的なテーマ、新規加盟国の加盟申請案などである。今年、台湾はOIEによりアフリカ馬疫（African horse sickness）の非感染国に認定され、今回の年次総会でその認定書が授与される。

　台湾は１９５４年にOIEの正式な加盟国となって以来、OIEコードの改正案、技術的なテーマ、各専門家委員会の年次報告、加盟国の動物疫病に係るステータスの認定案など各種のテーマについての話し合いに継続的且つ積極的に参加してきた。さらには、水生動物の疾病診断面では、国立台湾大学の羅竹芳・教授が主宰している実験室が、OIEによりエビ類のホワイトスポット症（white spot disease）およびホワイトスポット症候群のウィルス（WSBV）感染症に関する世界的な参考実験室に認定され、張本恆・教授が主宰する実験室もアワビ類のヘルペス様ウイルス感染症（abalone herpes-like virus）に関する世界的な参考実験室に認定され、疾病診断や技術訓練サービスなどを行っている。

【行政院農業委員会　２０１３年５月２５日】