外交部の呉志中政務次長、「台湾の半導体産業は世界にとって代替不可能な重要な役割担う」と強調
外交部の呉志中政務次長(副大臣)は3月27日に、フランスの経済誌『シャランジュ』(Challenges)のインタビューに応じ、中東情勢が世界のエネルギー構造や経済に与える影響、半導体サプライチェーンにおける台湾の重要な地位、中国の拡張的意図などについて持論を展開した。インタビューの内容は4月3日に発行された同誌にて、「なぜ中国は台湾の奪取を急ぐのか?それは台湾の技術を必要としているからだ――台湾はチップ戦争の核心に位置する」との見出しで掲載され、世界のテクノロジー産業や地政学における台湾の戦略的重要性を浮き彫りにした。呉次長の発言の概要は以下のとおり。
【中東情勢に起因するエネルギー市場の変動】
一部のアジア諸国はこれを受けて、石油の国家備蓄の放出やエネルギー節約などの措置を講じている。これに対して台湾の政府は、エネルギー供給源の多様化とエネルギー価格の安定化を図っており、供給の安定と国民生活の維持を効果的に確保している。戦争の影響を受けながらも、台湾においてはエネルギー価格の上昇が小幅にとどまっており、台湾経済の高いレジリエンスを示している。
一方、科学技術産業の発展に伴い、台湾でも電力需要が増加し続けている。こうしたことを踏まえ、政府は再生可能エネルギーの推進に積極的に取り組むと同時に、原子力発電を含め、エネルギー種の選択肢に多様性を持たせることについても慎重に検討しており、長期的なエネルギー供給の安定確保を目指している。
【台湾と米国の科学技術関係】
関税政策や産業協力方面での米国との協調は、台湾経済のパフォーマンス向上にも寄与し、台湾は国際競争において相対的に優位な立場を維持できている。また、台湾は世界の半導体サプライチェーンにおいて中核的地位を占めている。具体的には世界の半導体の約70%、先端チップの約95%が台湾で生産されており、テクノロジー産業に強みを持つ主要な国々と高度な相互依存の関係を築いている。ゆえに人工知能(AI)、量子技術、データセキュリティといった新たな課題に直面する中でも、台湾は引き続き世界のテクノロジー体系にとって必要不可欠なパートナーであり続けるだろう。
【中国による対台湾圧力について】
北京の戦略的意図は台湾だけを対象とするものではない。半導体の中核技術を掌握することで、世界のテクノロジー市場や権力構造を主導しようとする長期的な構想を持っている。これに対抗するため、台湾は半導体などの重要産業を通じて国際社会との結び付きを強め、全体的な抑止力をさらに高めようとしている。
【台湾の核心的利益は台湾海峡の現状維持】
台湾の核心的利益は台湾海峡の現状維持、そして国際社会との安定した協力体制の構築にある。例えば日本の政界では近年、台湾海峡の安全と日本の安全を結び付ける発言が見られる。これは、民主主義諸国がインド太平洋地域の平和と安定に一致した関心を寄せていることを示すものであり、台湾にとって歓迎すべきことだ。
【台湾は代替不可能な重要な地位を確立】
TSMC(台湾積体電路製造)は、単一の中核技術に特化し、それを極めることによって世界市場で必要不可欠な企業へと成長した。台湾もこの発展のロジックにのっとり、複雑な国際環境の中で、代替不可能な重要な地位を確立している。
Taiwan Today:2026年4月8日
写真提供:外交部
外交部の呉志中政務次長(副大臣)はフランスの経済誌『シャランジュ』(Challenges)のインタビューに応じ、中東情勢が世界のエネルギー構造や経済に与える影響、半導体サプライチェーンにおける台湾の重要な地位、中国の拡張的意図などについて持論を展開した。
