エスワティニ王国を訪問した頼清徳総統、台湾とエスワティニ王国との関係強化を表明
頼清徳総統は2日、アフリカ南部にある国交樹立国エスワティニ王国を公式訪問した。頼総統は当初、4月22日に同国を訪問する予定だったが、飛行ルート上にあるアフリカ東部の3か国が中国の不当な圧力を受け、総統専用機の領空通過許可を急遽取り消したため、出発前夜になってやむを得ず訪問延期を決定した。しかし、外交および国家安全保障チームがその後も綿密な調整を行った結果、頼清徳総統のエスワティニ訪問が実現した。総統府によると、頼総統は現地時間2日午前9時ごろエスワティニに到着した。この訪問には総統府の潘孟安秘書長、外交部の林佳龍部長、国家安全会議の黄重諺諮委、国家安全会議の趙怡翔副秘書長が同行している。
エスワティニ訪問Day1(現地時間5月2日)
頼総統はまずマンドゥロ(Mandvulo)国際会議ホールを訪れ、国王ムスワティ3世(King Mswati Ⅲ)と握手して挨拶を交わし、軍の栄誉礼を受けた。中華民国(台湾)とエスワティニ王国の国歌演奏後、エスワティニの儀仗隊の巡閲を行った。頼総統への敬意を示す礼砲が鳴らされ、伝統舞踊による歓迎を受けた。
栄誉礼終了後、頼総統は国王ムスワティ3世と首脳会談を行い、医療衛生、二国間関係、女性のエンパワーメント、経済・貿易協力などについて幅広く意見交換を行った。
頼総統はその後、外交部の林佳龍部長(外相)とエスワティニのポリレ・シャカントゥ外相が両国政府を代表して税関相互支援協定(CMAA:Customs Mutual Assistance Agreement)に署名するのに立ち会った。
頼総統と国王ムスワティ3世はこれに続いて共同声明に署名。両国の深い友好関係、相互信頼、共有する価値を再確認するとともに、平和・安定・持続可能な繁栄という共通のビジョンの下、二国間関係をさらに深化させていくことを表明した。
国王ムスワティ3世は頼総統の訪問を歓迎し、両国の深い友好関係とパートナーシップを強調した。また、台湾がエスワティニの経済や社会発展に多大な貢献をしてきたことに感謝し、今後も台湾の国際参与を支持していくことを約束した。
同日夜、頼総統は国王主催の晩餐会に出席し、両国の強固な友好関係を改めて示した。
エスワティニ訪問Day2(現地時間5月3日)
頼総統は現地時間3日午前、まずは王立サイエンスパーク(Royal Science and Technology Park, RSTP)を訪れ、「戦略石油備蓄タンク」および「台湾産業イノベーションパーク」(TIIP)の建設に関する説明を受けた。
頼総統は到着後、まず台湾の海外インフラ・プロジェクトの建設受注や投資を担う海外投資開発股份有限公司(OiDC)や台湾世曦工程顧問公司(CECI)から、それぞれ「戦略石油備蓄タンク」および「台湾産業イノベーションパーク」(TIIP)の建設に関する説明を受け、台湾とエスワティニにとって重要なこのプロジェクトの進捗状況を把握した。
頼総統は、この2つのプロジェクトは、国交樹立以来58年間で最大規模かつ最も戦略的意義のあるものであり、より繁栄した未来へ向けて邁進するための象徴だと述べ、エスワティニ国王および政府及び国民の台湾に対する信頼及び支援に心から感謝した。
また、「戦略石油備蓄タンク」はリスクや危機に対応するエネルギー安全保障と国家の強靭性を象徴し、「台湾産業イノベーションパーク」(TIIP)は未来志向の産業配置と発展の希望を示すものだと説明。前者は安定を守り、後者は成長を切り開くものであり、両国の協力が次の段階へ進むための重要な里程標(マイルストーン)だと位置づけた。
頼総統はその後、3階の屋外展望台から「台湾産業イノベーションパーク」(TIIP)第1期予定地を俯瞰し、台湾世曦工程顧問公司(CECI)の蔡欽耀総経理から各区画の計画について説明を受けた。
頼総統は同日正午、国王ムスワティ3世の生母であるヌトンビ王妃(以下、王母とする)に謁見した。頼総統は王母が住む宮殿を訪れ、国王および王母の温かいもてなしに改めて感謝の意を表し、「まるで第二の故郷に帰ったかのような温もりを感じた」と述べた。また、今回の訪問を通じてエスワティニの美しい景観と豊かな文化に対する理解が一層深まったとし、これは今後の両国の協力関係がより緊密かつ円滑になるのに役立つだろうと述べた。また、王母に対して早期の訪台を招請した。
頼総統は同日午後、国際会議センター(ICC)を訪問。到着後、歓迎の伝統舞踊や歌唱を鑑賞し、国王ムスワティ3世や王室のメンバー、閣僚らとともに、国際会議センター内の展示や各種施設を視察した。
国際会議センター(ICC)は同国中部の観光地、エズルウィニ渓谷(Ezulwini Valley)に位置し、総床面積約45,000平方メートルに多目的大ホール、首脳級の会議室、劇場などの施設を備える。
Taiwan Today:2026年5月4日
写真提供:総統府
頼清徳総統は2日、アフリカ南部にある国交樹立国エスワティニ王国を公式訪問した。この訪問には総統府の潘孟安秘書長、外交部の林佳龍部長、国家安全会議の黄重諺諮委、国家安全会議の趙怡翔副秘書長が同行している。写真右は国王ムスワティ3世。
