エスワティニ王国から帰国した頼清徳総統、空港で談話
頼清徳総統は5日午前、訪問先のエスワティニ王国から帰国し、桃園国際空港で談話を発表した。当初予定していた外遊日程が、中国の圧力により延期を余儀なくされたことを念頭に、頼総統は「世界は皆のものであり、台湾は世界の一員である、台湾人には世界へ向かって踏み出す権利があり、圧力を受けたからといって後退することはない」などと強調した。談話の内容は以下のとおり。
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ただいま戻りました!
5月2日に出発し、本日5月5日に台湾へ戻るまで84時間、往復2万5,000㎞に及ぶフライトを経て、我々は国交樹立国エスワティニを訪問するという外交ミッションを遂行し、無事帰国しました。
この場を借りて、台湾の人々を代表として、エスワティニ王国の国王ムスワティ3世、同国政府および国民の皆さまに、心より感謝申し上げます。皆様の真心のこもった、温かく、そして揺るぎないご支持に深く感謝致します。台湾とエスワティニは遠く離れていますが、双方の国民の友情と信頼は、たとえようもなく緊密です。
私の隣にいるエスワティニのトゥリシレ・ドラドラ副首相が、この数万㎞にわたる全行程に同行し、私および訪問団の往復を支えてくださいました。改めて心から感謝申し上げます。
ドラドラ副首相、あなたは航空版『ドライビングMissデイジー』の最優秀主演女優です。
国民の皆さまにご報告します。今回の訪問を通じて我々は、台湾とエスワティニがエネルギー安全保障、産業・投資、農業協力、スマート医療、女性のエンパワーメント、文化および教育交流といった全方位的な分野で具体的な成果を上げていることを確認しました。これらの協力は、半世紀以上にわたる友情の象徴であるだけでなく、ひいては台湾と海外のパートナー国が共に安全・繁栄・進歩を創り出してきた実際の行動でもあるのです。
中華民国台湾は、「真の国力とは、他者を屈服させることではなく、あらゆる人に幸福をもたらすことで示すべきだ」ということを身をもって証明しました。
今回の公式訪問について、外からの力による妨害を「突破」したと表現したメディアもありました。しかし実のところ、国家元首同士の相互訪問はそもそも極めて自然なことであり、私たちが友人を訪ねるのと同じように、すべての国家が持つ基本的権利なのです。今回の訪問が妨害を受けたことで、世界へ向けて歩みだそうとする台湾人の確固たる決意と意志がかえって示されることとなりました。ルールに基づく国際秩序を守り、世界の安全と安定を損なうことなく確保することが、すでに国際社会にとって喫緊かつ重要な課題となっていることが一層浮き彫りになりました。
中華民国台湾は、ルールに基づく国際規範を遵守し、国際社会における相互利益と共栄の実現に尽力しています。今回の訪問は、国交樹立国との友好関係を増進し、国家としての外交権を行使すると同時に、近い理念を持つ国々とともに国際秩序を守ろうとする台湾の具体的行動を示すものでもありました。
皆さま。親愛なる国民の皆さま。「地球は丸く、世界は皆のものであり、台湾は世界の一員です」!
台湾人はすなわち世界人であり、台湾人には世界へ向かって踏み出す権利があります。圧力を受けたからといって、私たちが後退することはありません。むしろ、平和と自由を愛する台湾人は、これからも公正と理性を重んじ、安定的かつ責任ある姿勢で国際社会における参与と寄与をさらに拡大していきます。また、相互利益と相互支援の原則のもと、世界のあらゆる地域の人々とともに、より良い未来の実現に向けて努力して参ります。
最後になりましたが、国家安全、外交、そして国内で留守を預かり対応にあたってくれた政府の皆さまに感謝申し上げます。短期間で周到かつ厳密な手配を行い、今回の外交ミッションを円滑に成功させ、国家の利益と安全を確保してくれました。その素晴らしい働きに心より感謝します。また、このミッションの円滑かつ安全な遂行に協力してくださった、近い理念を持つすべての国々にも感謝します。安定した国際秩序の維持には、こうした共同の行動が不可欠です。
私たちはこれからも努力を続けます。台湾、頑張れ!台湾に神のご加護を!
Taiwan Today:2026年5月5日
写真提供:総統府
頼清徳総統は5日午前、訪問先のエスワティニ王国から帰国し、桃園国際空港で談話を発表した。頼総統は「世界は皆のものであり、台湾は世界の一員である、台湾人には世界へ向かって踏み出す権利があり、圧力を受けたからといって後退することはない」などと強調した。
