外交部の林佳龍部長、「台湾は自国の安全保障を他国任せにせず」
外交部の林佳龍部長はこのほど、イタリアを代表する経済日刊紙『イル・ソーレ24オーレ』(Il Sole 24 Ore)のインタビューに応じ、台湾の半導体産業や人工知能(AI)の発展、米台・台欧協力、インド太平洋地域の安全保障情勢、それに中国による台湾への脅威などについて質問に答え、台湾の民主主義制度を守り、インド太平洋地域の平和と安定に努める台湾の政策と立場について説明した。
■台湾が世界のテクノロジー・サプライチェーンにおいて果たす重要な役割
台湾の半導体産業はかつての対中国投資から脱却し、米国、日本、欧州との協力を深化させる新たなモデルへと段階的に発展してきた。また、台湾の半導体産業の戦略的意義は、「シリコン・シールド」(Silicon Shield)に代表されるような技術的抑止力にとどまらず、経済安全保障、技術主権、サプライチェーンの強靱性を中核とする国際連携「パックス・シリカ」(Pax Silica)という新たな理念へと発展している。半導体とAIの融合が急速に進む中、台湾は今後も民主主義陣営におけるグローバルなテクノロジー・サプライチェーンの重要な中核としての役割を果たしていくだろう。
■米国の対台湾政策及び地域の安全保障
米国では政権や指導者ごとに政治的な表現や対話の手法には違いがあるものの、長期的な戦略的利益は一貫しており、米国は台湾の重要性を十分に認識している。台湾は自国の安全保障を他国任せにすることはできず、これからも自衛力の強化を継続するとともに、国際社会への貢献と戦略的価値を高め、各国とともに地域の平和と安定を守っていかなければならない。
■中国の拡張政策とインド太平洋地域の安全保障
中国による拡張と威圧的な行動は台湾だけでなく、インド太平洋地域全体に影響を及ぼしている。そのため、この地域にある各国は二国間、三国間、さらには少数国による多国間協力を一層深化させ、連携とパートナーシップを強化し、自由で開かれたインド太平洋の秩序を共同で維持していく必要がある。
■台湾と欧州の協力
ロシア・ウクライナ戦争により無人機や非対称戦の重要性が改めて浮き彫りとなり、欧州でも戦略的自立や再工業化、防衛力強化が積極的に進められている。台湾としても、サプライチェーンの多元化を推進し、中国への投資依存を低減するとともに、科学技術、産業、経済安全保障などの分野で欧州との協力を一層深化させ、共通の戦略的利益に基づくパートナーシップを構築していきたい。
■中国の台湾に対する複合的脅威
台湾は長年にわたり、中国による軍事的威嚇に加え、偽情報の拡散、サイバー攻撃、法律戦といったグレーゾーンでの脅威に直面してきた。中国は戦争発動には至らない状況下で台湾の民主主義体制を弱体化させ、政治的目的の達成を図ろうとしている。しかし、台湾では初の総統直接選挙実施以来30年間で3度にわたり平和的な政権交代を実現してきた。これは、民主主義制度の成熟と、民主主義を守るという台湾の人々の揺るぎない決意を十分示すものだ。
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『イル・ソーレ24オーレ』は、イタリアを代表する全国規模の経済日刊紙であり、欧州でも有力な経済メディアの一つである。今回のインタビューは、台湾の半導体およびAI発展戦略や、インド太平洋地域の平和と安定を維持するための政策理念を欧州各界に紹介し、欧州の政界及び財界、政策決定者の台湾に対する理解と関心を一層深める機会となった。
Taiwan Today:2026年7月29日
写真提供:外交部
外交部の林佳龍部長はこのほど、イタリアを代表する経済日刊紙『イル・ソーレ24オーレ』(Il Sole 24 Ore)のインタビューに応じ、台湾の半導体産業や人工知能(AI)の発展、米台・台欧協力、インド太平洋地域の安全保障情勢、それに中国による台湾への脅威などについて質問に答え、台湾の民主主義制度を守り、インド太平洋地域の平和と安定に努める台湾の政策と立場について説明した。
