頼清徳総統、セントルシアのピエール首相と首脳会談
中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つセントルシアのフィリップ・J・ピエール首相夫妻が台湾を公式訪問している。頼清徳総統は29日、栄誉礼で一行を歓迎したのに続き、蕭美琴副総統とともに総統府でピエール首相と会談した。
頼総統は、ピエール首相が台湾を重視し、支持していることに感謝するとともに、近年両国の政府間および民間の交流が一層緊密になっていることを歓迎。その具体例として、来月、経済部の外郭団体である中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)がセントルシアで第19回「台湾・セントルシア友好パートナーシップビジネス見本市」を開催することを挙げた。この見本市には多くの台湾企業が出展するほか、セントルシアからも70社を超える企業が参加することになっている。
頼総統はまた、台湾とセントルシアはさまざまな分野で実質的な協力を進めているだけでなく、民主主義、自由、普遍的価値を守る重要なパートナーでもあると強調した。今年9月、ピエール首相は国連総会の期間中、台湾が国連の加盟国となることを改めて公式に支持した。頼総統は、「台湾が積極的に国際社会へ進出する中、セントルシアのような揺るぎない友人の存在は、友情の尊さを深く実感させるものであり、これについても心から感謝する」と述べた。
頼総統はさらに、気候変動や公衆衛生などの地球規模の課題に、一国だけで対処することはできず、各国が共に取り組み、経験を共有することで初めて有効な解決策を見いだせると強調。今後もセントルシアと手を携えてさまざまな課題に対応し、両国の人々の生活をより豊かにするとともに、世界の平和、繁栄、持続可能な発展に共に一層貢献していきたいとの考えを示した。
ピエール首相は、台湾のもてなしに感謝するとともに、中華民国(台湾)との外交関係が19年にわたり続いていること、双方ともに気候変動による課題に直面するなど、共通した経験を有していることなどを指摘した。ピエール首相によると、セントルシアは現在、エルニーニョ現象に起因する干ばつに見舞われており、大規模な雨水貯留システムの導入が必要となっている。また、気候変動によって気温も上昇する中、生徒がより快適に学べるよう、学校環境の改善も求められている。このほか、国際原油価格の上昇が電気料金や食料価格、さらには生活費全般を押し上げ、国民の日常生活のあらゆる面に影響を及ぼしている。食料の安定供給を確保するため、政府は農業の近代化と多角化を重視し、食料生産の拡大と食料安全保障の強化に取り組んでいるほか、再生可能エネルギーや代替エネルギーの開発も計画している。こうした状況を説明した上で、ピエール首相は台湾と先進的なスマート農業技術に関する交流を継続していきたいとの期待を示した。
ピエール首相はまた、研修、奨学金、関連施設の整備などを通じて台湾がセントルシアの教育を継続的に支援していることにも感謝した上で、今後両国の協力をさらに深めることで、セントルシアの医師、若手研究者、学生をはじめとする各分野の専門人材が、台湾の世界水準の機関で学ぶ機会を得られるよう期待を示し、教育や文化への投資こそが、双方の協力とパートナーシップを示す最良の方法であると強調した。
頼総統はその後、「国宴」(国賓をもてなす食事会)を開いて一行を歓待した。
Taiwan Today:2026年10月30日
写真提供:総統府
中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つセントルシアのフィリップ・J・ピエール首相夫妻が台湾を公式訪問している。頼清徳総統は29日、栄誉礼で一行を歓迎したのに続き、蕭美琴副総統とともに総統府でピエール首相と会談した。また、その後は「国宴」(国賓をもてなす食事会)で一行を歓待した。
