蕭万長副総統が西村康稔衆議院議員と会見

蕭万長副総統が西村康稔衆議院議員と会見

　７月１１日、蕭万長副総統は、総統府において西村康稔・衆議院議員と会見した。席上、蕭副総統は「今年、西村議員の訪台は今回で３回目である。１回目は総統選挙期間中に選挙状況を見るために来訪され、２回目は馬英九総統の就任式典出席のためであり、これらは西村議員の台湾に対する関心と友好の深さを示しており、感激している。私は中華民国政府と国民を代表し、西村議員に対し衷心より謝意を示すものである」と述べた。
　
　蕭副総統はさらに「５月２０日の馬総統就任式当日の昼、馬総統は総統府において台湾新幹線から取り寄せた弁当で日本からの祝賀団を歓待した。その昼食会の席上、馬総統は台日関係の重要性を重ねて強調し『両国の緊密な友好を維持していくのみならず、今後はさらに双方の相互連動を強化していかねばならない』と述べた。先般、釣魚台（日本名：尖閣諸島）関係の問題が発生したが、これは両国関係がより緊密なつながりであるべきことを表したものでもあった。本日、西村議員がこのように台湾に関心を寄せていただいていることに感謝したい。これからもたびたび来台され、双方の友好増進に協力していただけるよう期待している」と表明した。
　
　これに対して西村議員は「私は、自民党内で海洋政策委員会、航空委員会などの要職を務めている。そのため、先ごろ発生した遊漁船『聯合号』の事件について、両国政府の冷静で理性的な協議により円満に解決されたことをきわめて嬉しく思っている。また、双方の努力、推進の下で、台北松山空港と日本の羽田空港間の路線運行がすみやかに実現し、両国の旅行客の往来が便利になることを期待している」と述べた。西村議員も台日両国の国会議員による緊密な相互連動の重要性を強調し、「今後もこの方向に向かって努力し、両国の国民のため、より多くの福祉を図っていきたい」との考えを示した。
　
　西村議員の考えおよび提起した協力の青写真に対し、蕭副総統も賛同の意を示し「台北松山空港は今月４日の両岸週末チャーター便スタート後、国内空港から国際空港へと転換した。もし、松山空港と日本の羽田空港間の路線運行が順調にスタートできれば、両国国民の往来にとり、便利な選択となる」と述べた。
　
　また副総統は「日本で開催されたＧ８北海道洞爺湖サミットの会議の中で、温室効果ガス排出量削減政策と関連措置が提起され、参加国による一致した評価を得たことに対して祝意を示す。日本政府がこの面で台湾と協力を強化できれば、より多くのビジネスチャンスが共同で創造できるほか、同時に地球の永続的発展のためにも共に尽力していくことができると信じている」と強調した。

【総統府　２００８年７月１１日】

蕭万長副総統が西村康稔衆議院議員と会見

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