横浜関帝廟で初の巡行パレードが盛大に開催

　７月２６日、横浜中華街にある関帝廟では主神「関聖帝君」の聖誕（旧暦６月２４日）を祝う神事と祭典が盛大に行なわれた。

　横浜中華街の関帝廟は、昨年より「媽祖」を祀る台南大天后宮の協力を得て、同天后宮による踩高蹺（高足踊り）などの中国伝統芸能のパフォーマンスのパレードを行ったが、今年はさらにパワーアップし、「関聖帝君」および「媽祖」の各像を乗せ、初めて夜間に色鮮やかな明かりが点された絢爛豪華な神輿の巡行パレードも行なわれた。「関聖帝君」と「媽祖」の両神輿は、爆竹、ドラの音、獅子舞、千里眼、順風耳、招財と進宝の両童子などの先導隊の下、中華街をにぎやかに巡行した。

　台南大天后宮の曾吉連・主任委員は、この日の「関聖帝君」の聖誕を祝う神事に協力するため、同２５日に約３０名の関係者と共に横浜を訪れた。さらに同天后宮では、この６日前にもすでに関係者数名を横浜に派遣し、両神輿の飾りつけを行った。

　中華街協会の林兼正・理事長は「昨年台湾を訪れた時、夜に行われた『媽祖迎え』のにぎやかな活動を目にし、横浜『関聖帝君』の聖誕祭の夜に巡行パレードも行おうと思った」とその経緯を述べた。

　林・理事長はさらに「台南大天后宮の関係者各位に非常に感謝している。費用のことも気にせず、全力で横浜の関帝廟と媽祖廟に協力していただき、横浜中華街に多くのプラスとなる面を添えてくれた。これは、中華民族の伝統文化を宣揚する良い機会である。今後もこの聖誕祝賀の活動が夜に行われ、この地の大きな祝賀イベントとなり、横浜の景気も刺激できるようにしていきたい」と期待の意を示した。

　この横浜中華街の関帝廟は１８７３年に創建され、その後、関東大震災、戦災および１９８６年の火災により消失したが、現在の関帝廟は第四代として１９９０年（平成２年）に再建されたものである。

《２００８年７月２８日》

写真提供：中央社