高雄県三民郷が来年1月から「那瑪夏郷」に改名


高雄県三民郷が来年1月から「那瑪夏郷」に改名

 高雄県三民郷代表議会は12月10日、三民郷を那瑪夏(ナマシア)郷に改名する決定を通過した。2008年元旦より正式に変更される。

 このことは、台湾原住民族の正名(名を正す)運動推進の重要な指標となった。「ナマシア(Namasia)」とはツォウ語で「楠梓仙渓」の意味である。また「楠梓仙」はホーロー語の発音に由来し、ブヌン語の発音では「明日はもっとよくなる」という意味となる。新しい郷名は異なる民族言語文化の特色を兼ね備えているほか、三民郷に正名後、同地の運気がさらに勃興発展するようにとの意味が込められている。

 今回の三民郷の名称変更は、1999年に陳水扁総統が署名した台湾原住民族との新パートナー関係協定にある7項目のうちの、原住民族の集落および山川の伝統的地名を回復するという項目であり、三民郷が「那瑪夏郷」に正名されたことは、政府が新パートナー関係の実現を推進している一つの証明である。

 行政院原住民族委員会は高雄県政府と原住民族の言語、地名、伝統文化の発揚を尊重する立場に基づき、三民郷が郷名の正名作業を積極的に推進できるよう支援し、三民郷の正名に必要な諸経費および正名後の関連手続措置について、本会は全力で支持する。事実上、原住民族地区の郷名の中には、台中県和平郷、南投県仁愛郷、信義郷、宜蘭県大同郷、花蓮県光復郷など、伝統言語や文化とまったく関係のないものがある。今回の三民郷の正名実現を通じて、その他正名を推進する意志のある郷公所(郷役場)または住民を勇気づけることになると期待するものである。

【行政院原住民族委員会 2007年12月10日】

 高雄県三民郷は日本統治時代は「瑪雅峻」(マガツン)と呼ばれ、国民政府の遷台後、「瑪雅郷」となった。1957年、郷内の3つの村を民族、民権、民生と命名したことから「三民郷」と変更された。今回、三民郷が「那瑪夏郷」と改名されると同時に、民族、民権、民生の3つの村は原住民族語の伝統的地名である「南沙魯」、「瑪雅」、「塔卡努瓦(タカヌワ)」にそれぞれ改名される。三民郷の住民は約70%がブヌン族であり、ツォウ族が約20%と続く。

《2007年12月12日》