立法委員選挙：陳総統「民進党５０議席獲得すれば成功」

　与党・民主進歩党（民進党）主席を兼任する陳水扁総統は１月５日、三立テレビの番組に出演し、１月１２日に投票が行われる立法委員（国会議員）選挙について、「もし（定数１１３議席のうち、民進党が）４５議席に届かなかったら理想的な結果とは言えず、４５～５０議席であれば成長であり、５０議席獲得できれば成功だ」との認識を示した。

　また、立法委員選挙と同日に実施される「政党による不当取得財産の追及」を問う国民投票について、陳総統は「前回の立法委員選挙の投票率が５９％であったことから、中国国民党が国民投票のボイコットを発動したことによって、仮に９％の投票者が票の受取りを拒否した場合、（有権者の５０％の投票が必要である）国民投票が通過できなくなる」と懸念を示し、国民投票自体に反対する国民党に対して「反民主的だ」と批判した。

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　陳総統が民進党の立法委員選挙の目標を５０議席としていることに関して、国民党の廖風徳・組織発展委員会主任委員は「開票の結果、民進党が５０議席程度獲得した場合、民進党は国会過半数には届かないが、国民党にとっては負けの選挙だ」との認識を示し、民進党が４０議席を割ることになる７３議席以上の目標を掲げた。

　また、台湾団結連盟（台連）の応援に立った李登輝前総統は「台連に投票し、第三勢力を拡張させることで、台湾二大政党の悪性闘争を抑え、台湾の得がたい民主の成果を守らなければならない」と訴えた。

　このほか、立法委員推薦連線と公民参与法制化連盟は１月６日に国民党と民進党以外のミニ政党を推薦する記者会見を開いた。このなかで簡錫堦・台湾和平促進会執行長は「台湾の選挙票は、国民党と民進党がそれぞれ３０％の固定票があるほか、４０％は無党派層だ。そのうち２０％あまりに第三勢力を支持するよう呼びかければ、ミニ政党が（比例代表当選に必要な）得票率５％のハードルを越えることは不可能なことではない」と強調した。

立法院の政党別現有議席数

定数２２５（うち８議席が空席）
中国国民党　　９０（４１．５％）
民主進歩党　　８８（４０．６％）
親民党　　　　２０（９．２％）
台湾団結連盟　　７（３．２％）
無党団結連盟　　６（２．８％）
無所属　　　　　６（２．８％）
（注：第７回立法委員選挙より定数が１１３議席に半減）　

《２００８年１月９日》