行政院（内閣）が総辞職、２月１日までに新内閣が誕生へ

　第７期立法委員（国会議員）が２月１日に正式就任し、新会期入りすることから、張俊雄・行政院長（首相）は憲政の慣例に従い、臨時閣議を開き、１月２４日に内閣総辞職した。

　張院長は辞任に際し、「昨年５月２１日に再度行政院長を引継いだとき、これは短期決戦で、時間が限られ、責任はきわめて重く、国民に利益のある効果的な施政のために、行政チームは時間との勝負で、一分一秒を争い、全力で取り組んでこそ、突破できるとはっきりわかっていた」と述べた。

　そのうえで張院長は「非常に嬉しく思うのが、２４９日の間に、行政院は『一週一主軸』を積極的に推進し、持続可能な経済発展、社会安全の強化を促進し、中下層階級、中小企業、中南部地区に関心を払い、真の全国民のための施政を行ったことである」と強調し、行政チームの労苦に謝意を示した。

　最後に、張院長は「（内閣は総辞職するが）政務は一日も休むことはできない。台湾が引き続き発展するために、新旧内閣がスムーズに引継がれるよう、各首長は職務を全うするように」と呼びかけた。

【行政院　２００８年１月２４日】

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　陳景峻・行政院秘書長は、民進党総統候補である謝長廷・民進党主席が企業のＣＥＯ（最高経営責任者）による行政院長を建議していることに対して、「陳水扁総統は謝主席の意見を聞いてから人選を進めることになるだろう。張内閣は総統のいかなる決定も尊重する」と強調した。

　謝主席は、新内閣に関して「組閣は党主席の仕事ではなく、総統の職権である。しかし、国民党が国会議席の４分の３を占めていることから、国民党が組閣を求めた場合は尊重すべきだ」として、陳総統に対し国民党と協議するよう求めた。

　これに関して、陳其邁・総統府副秘書長は、「陳総統は総統として、国家利益を考慮し、野党との意見交換を望んでいる」と伝え、国民党に対し協議に応じるよう呼びかけた。

《２００８年１月２５日》　