２月２０・２１日の台南塩水ロケット爆竹祭り、１６日にも体験イベント

　台南県の元宵節（旧暦で最初の満月の日）を代表する民俗的な祭りである「塩水蜂炮（塩水ロケット爆竹祭り）が２月２０日～同２１日の両日開催される。疫病退散祈願を起源とした同祭典は「北の平渓（天燈フェスティバル）、南の蜂炮」として有名だ。

　同祭典の開催に先立ち、台南県政府文化処は２月１４日、記者会見を開き、葉澤山・処長が「昨年初めて、同祭典の本番数日前に打ち上げ体験イベントを行ったところ好評を得た。そのため、今年はこの体験イベントを拡大して開催することにし、３４基の炮台および約４０メートルの長さの爆竹を用い、塩水国民中学の運動場に円陣にして並べ、、塩水武廟ならびにロケット爆竹が炸裂し飛んでいく範囲内に８基の神輿を準備する。１６日には１０万発ものロケット花火と爆竹がいっせいに発射され、見物客にロケット爆竹が四方八方から飛んで炸裂する快感を味わってもらいたい」と説明した。

この打ち上げ体験イベントは２月１６日午後７時から開催されるが、６時３０分に開場され、見物客は安全検査ゲートを通って会場に入ることになる。

塩水武廟では「見物客はこの祭りに参加する時には、運動靴、綿製のズボン、コート、手袋でヘルメット着用し、できることなら目の保護用のメガネをかけ、首の部分にはぬれたタオルで塞ぎ、さらに工夫するのであれば衣服の下に紙の板を入れた方が良い。決して雨具のような燃えやすい物は着てはいけない」と注意している。

また、同祭典の本番では旧暦１月１４日にあたる２月２０日の午前、塩水武廟広場前で、蘇煥智・台南県長（知事）によりロケット爆竹に点火され、塩水鎮全域を２日間かけて練り歩き、最後に１月１５日夜８時３０分に塩水国民中学の運動場で集中的にロケット爆竹が放たれる。

　そのほか、七歳姑娘廟、福南宮等の塩水鎮５カ所でもロケット爆竹体験エリアが計画されており、さらに一般の市街地では、小型で場所をとらず危険性の低い「復古式塩水蜂炮」も使われる予定だ。

《２００８年２月１５日》　　　