雪山トンネルと中山高速道路の最高速度を引き上げ

　交通部高速公路局は３月１１日、国道５号線（蒋渭水高速道路）雪山トンネルの最高速度を７０km/hから８０km/hに、国道１号線（中山高速道路）の大安渓橋（泰安サービスエリア北）―楠梓インターチェンジ間の最高速度を１００km/hから１１０km/hにそれぞれ引き上げ、３月１６日から実施することを発表した。

　国道５号線南港ジャンクション（台北市）～頭城（宜蘭県）間には多くのトンネルがあり、開通当初においては、国民がこのような長いトンネル区間の運転経験を持たないことを考慮して、制限速度を７０km/hに設定し、小型車の通行のみ認めていた。その後、通行車両が道路状況に慣れてきたと判断し、２００７年１０月１日より第一段階の速度調整を行い、雪山トンネルは７０km/hを維持するほか、その他の区間に関しては８０km/hに引き上げた。交通部運輸研究所の雪山トンネル通行速度に関する研究報告では、制限速度のスピードアップが車両流通量の増加につながることが示されており、本局は２００７年１１月１５日の雪山トンネル大型車通行開放後に観察を続け、交通状況が良好と判断したことから、雪山トンネル内の最高速度をトンネル以外の区間と一致させて８０km/hとすることで、全体の車両の流れの改善を図るものである。

　国道５号線雪山トンネルの制限速度を８０km/hに引き上げた後も、トンネル内では小型車は５０ｍ、大型車は６０ｍの安全車間距離を維持するようにし、また、トンネル内で渋滞、事故、その他特殊状況により２０km/h以下で走行または停止する際は、２０ｍの安全車間距離を保たなければならない。

　国道１号線に関しては、国道１号線員林（雲林県）―高雄間の拡張工事が２００７年１２月末に完成し、片側３車線道路が開通したことから、大安渓橋（台中県）―楠梓インターチェンジ（高雄市）間の最高速度を１００km/hから１１０km/hに引き上げるものである。

【交通部高速公路局　２００８年３月１１日】