政権引継ぎ委員会のメンバーと「２００８政権引継ぎ業務の要点」が発表

政権引継ぎ委員会のメンバーと「２００８政権引継ぎ業務の要点」が発表

政権をスムーズに移行し、政局および社会の安定を維持するため３月２８日、陳水扁総統は「政権引継ぎ委員会」のメンバーおよび「２００８新旧政府、政権引継ぎ業務の要点」の内容を認可した。

　「政権引継ぎ委員会」のメンバーは、陳唐山・総統府秘書長、陳其邁・同副秘書長、林佳龍・同副秘書長、陳忠信・国家安全会議秘書長代理、林錦昌・同副秘書長、邱義仁・行政院副院長、陳景峻・同秘書長であり、陳唐山・総統府秘書長が召集人（委員長）に就任した。

　「２００８新旧政府、政権引継ぎ業務の要点」

　１．引継ぎの原則
　
　　一、政府の引継ぎは、政権のスムーズな交代、政局および社会の安定維持を目的とする。
　
　　二、現在、新旧政府の引継ぎ業務が十分に法制化されていない情況下、現段階では「法的な変動に抵触しない」内容の範囲をもってその前提とし、関連する法令および２０００年における政権引継ぎの経験を参照し、新旧政府の引継ぎ業務を行う。
　
　　三、新旧政府の引継ぎは、現総統の憲法上の職権を侵犯、損わず、権力分立の原則を壊さない前提の下に行わなければならない。
　
　２．新旧政府の政権引継ぎ業務の要点

　上述の原則と関連する外国の法令を参考にし、現行の関連法規がすでに規定したもの以外、新旧政府の政権引継ぎの内容としくみは以下の通りである：
　　一、「新旧政府、政権引継ぎ委員会」を設立し、総統が召集人および委員会の数名のメンバーを指名し、全面的な総統府、国家安全会議（以下、国安会）、行政院の業務引継ぎを企画、立案し、新任となる総統が指名した引継ぎの責任者と協議し、引継ぎの各業務を協力して行う。
　
二、５月２０日までに関連する官公庁は正・副総統に選出された人物に対し、十分な安全、保護、礼遇をしなければならない。

　　三、総統の権限がおよぶ国家安全、国防、外交、両岸等の重要政策および関連事項について（すでに終了、進行中、執行待機中の業務を含む）、総統が指定した関連の官公庁が、適切な時期に新任となる総統に報告を行う。

　　四、現総統と新任となる総統は連絡を取り合い、国家安全、国防、外交、両岸等の重要事項の処理について、意見交換を行わなければならない。

五、総統府と国安会およびその所属部門の人事、資産、記録、新任総統の就任式典関連等の引継ぎの部分については、２０００年の政権交代時の経験、および行政院の歴代の総辞職時に従った「公務員の交代条例」、ならびにその他の関連法規に基づき行うことができる。

六、行政院の人事、資産、記録の引継ぎの部分について、行政院における歴代の総辞職時には、既存の「公務員の交代条例」ならびにその他の関連する法令に基づき行うことができるが、今回の引継ぎも同条例に従って行うこととする。

七、２０００年４月当時の行政院の秘書長と、新しく内定した行政院の秘書長は、「新政府、政務引継ぎの暫定的実行原則」を締結したが、今回の引継ぎの参考とする。

３．その他の重要事項は総統の指示により行うものとする。

【総統府　２００８年３月２８日】