呉敦義副総統が「神奈川県日華親善協会」田中和徳・衆議院議員ら一行と会見

　呉敦義副総統は９月２４日、日本の「神奈川県日華親善協会」の田中和徳・衆議院議員ら訪華団一行と会見した。

　このなかで呉副総統は、最近の東シナ海問題に関して、「釣魚台は中華民国固有の領土であり、その行政区画は台湾宜蘭県頭城鎮大渓里に属し、その領有権は疑う余地がない。日本は釣魚台の領有権に対して独自の基本的立場があり、中国大陸も異なる主張をしており、これらの問題を複雑にしており、東シナ海の安定にも影響しかねないものであることから、各方面が注視するテーマとなっている」と指摘した。

　そのうえで呉副総統は、「海峡両岸は６０年間におよぶ対立を経て、ようやくこの世代の知恵で『争議を棚上げし、ウィンウィンを創出する』ことを基礎として、台湾海峡の平和・安定・発展関係の段階に入った。これを鑑として、馬英九総統は『中日和約』（日華平和条約）６０周年の際に『東シナ海平和イニシアチブ』を提起し、釣魚台の主権は中華民国にあるが、われわれは『争議を棚上げ』し、『協力互恵』の原則で、東シナ海の資源を『共同開発』するよう呼びかけている」と述べ、この方法こそが東シナ海の平和安定を維持し、各方面との緊密な貿易・往来の回復に寄与するものであるとの認識を示した。

　呉副総統は「馬総統は日本との『特別パートナー関係』をきわめて大切にしている」と強調し、両国が自然災害に遭ったときに双方がすぐに支援の手を差し伸べる絆があることや、ここ４年余りの間に、駐日代表処札幌分処の開設、台日投資保障協定の締結、東京羽田空港と台北松山空港を結ぶ航空路線の開設などの進展があり、両国の関係が最も友好的な段階にあるとの認識を示し、今後台日関係がこれまでの良好な基礎の上にさらに前進するよう期待を示した。

【総統府　２０１２年９月２４日】
写真提供：総統府

呉敦義副総統が「神奈川県日華親善協会」田中和徳・衆議院議員ら一行と会見

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