馬英九総統が米国ＰＴＰＩの「アイゼンハワー平和賞」を受賞

　馬英九総統は米国国際交流団体「ピープル・トゥ・ピープル・インターナショナル」（ＰＴＰＩ）の「アイゼンハワー平和賞」を受賞した。９月１９日夜、台南市内のホテルで開催される授賞式の前に馬総統は、「ＰＴＰＩ理事会」の代表と会見した。馬総統はＰＴＰＩが世界平和に貢献したことを評価すると共に、中華民国（台湾）は、国際社会の調和を促進していく過程において、ピースメーカーとしての役割を積極的に担っていくと改めて表明した。

　馬総統は授賞式で「アイゼンハワー平和賞」を贈られた後、受賞について「同賞は、私個人に贈られたのみならず、『中華民国（台湾）が地域のピースメーカーとなる』の理念を支持した全国民に贈られたものでもある」と述べた。

　また、近年台湾が国際社会において、「ピースメーカー」および「人道的支援の提供者」などの役割を積極的に担っていることにも言及し、「台湾が近年、『台湾海峡』『東シナ海』『南シナ海』など３つの状況における地域平和推進への行動は、台湾の『ピースメーカー』としての役割を実践する努力を大いに示している。また、２００８年の中国大陸の四川大地震、２０１０年１月のハイチ大地震、２０１１年３月の東日本大震災、２０１３年１１月のフィリピンおよびパラオ台風災害など次々に発生した国際的な大災害に、台湾は適時の支援と義援金を贈っており、これらは『人道的支援の提供者』としての役割を実行している具体例である」と説明した。

　馬総統は「ＰＴＰＩ理事会」の代表と会見した際、「台湾は２００６年より国防部が前後７年間を費やし２０１３年についに、３５平方キロの面積に埋設されていた地雷の除去任務を完了した。各種地雷および不発弾の除去・処理総数は１１万個近くで、任務完了時期は、『地雷問題・対人地雷禁止条約（オタワ条約）』が要求している（埋設地雷の）１０年以内の除去期限より３年も前倒しであり、台湾の地雷除去の行動における努力と具体的成果を示すものであった」と強調した。

　台湾のピースメーカーとしての役割の面での努力については、「私は総統に就任以来、中国大陸と平和的交流の推進に努め、様々な方法により、双方の関係は大幅に改善され、台湾海峡はかつての殺戮の戦場から、平和の大道と繁栄のマーケットへと変わった。また、私が２０１２年に『東シナ海平和イニシアチブ』も提起し、協議と対話を通して、東アジア地域が釣魚台列島（日本名：尖閣諸島）争議による衝突の緊張情勢の高まりを緩和させることを願い、関係各方面が争議を棚上げし、東シナ海の資源を共に開発するよう呼びかけた」と説明した。

　その上で、馬総統は「東シナ海平和イニシアチブ」の原則と争議に基づき、台湾と日本は２０１３年４月に『台日漁業協議』に調印し、それにより双方の漁民の権利が保障され、さらには、地域内の緊張関係も緩和されたことなどを具体的に述べた。

【総統府　２０１４年９月１９日】

写真提供：中央社

馬英九総統が米国ＰＴＰＩの「アイゼンハワー平和賞」を受賞

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