蘇貞昌・民進党主席が記者会見で訪日の成果を強調

写真左：沈斯淳・駐日代表、右：蘇貞昌・民進党主席

　２月３日から訪日している蘇貞昌・民主進歩党（民進党）主席および同党の立法委員（国会議員）らによる訪問団が、５日間の日程を終え、２月７日に東京羽田空港から台湾へ帰国した。

　同訪問団は蘇貞昌主席および立法委員の柯建銘、陳明文、邱議瑩、蕭美琴、呉秉叡、蔡其昌、李昆澤ら各氏、許世楷・顧問（元駐日代表）らが同行し、今回の日本滞在中、主に日本の国会議員らとの交流を深めた。

　２月４日に日華議員懇談会の平沼赳夫・会長および藤井孝男・幹事長らと懇談したほか、自由民主党（自民党）本部を表敬訪問。２月５日には、岸信夫・衆議院議員ら自民党青年国会議員らとの朝食会に出席したあと、午後に平田健二・参議院議長を表敬訪問した。また、２月６日に、自民党シンクタンクや、渡辺喜美・みんなの党代表を表敬訪問するなど、日本の与野党国会議員およびシンクタンク関係者らと台日関係について意見交換した。

　このほか、２月５日夜には、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳・駐日代表が東京都内のホテルで歓迎レセプションを主催し、蘇主席一行を歓迎した。

　２月６日夜、蘇主席一行訪問団と台湾メディアとの記者懇談会が東京都内のホテルで開かれ、蘇主席が今回の訪日の成果を語った。

　このなかで蘇主席は、「民進党は台湾の国内では野党であるが、国外では台湾が国際社会に尊重され、評価され、信頼を勝ち取れるよう一致して国のために努力していきたい」と強調し、地域の安定と平和を維持していくために民主、自由、人権、法治などの価値観を共有する周辺の国々との関係を強化していく意欲を示し、今回の政党外交、国会議員外交、シンクタンク外交のいずれも豊富な成果が得られたとの認識を示した。

　また、東シナ海の釣魚台列島（日本名：尖閣諸島）の問題に関して、蘇主席は、台日はいずれも主権問題で主張や見解の相違があることを認識しており、台日はいずれも同地区の平和と安定を維持することがより重要な利益であると考え、最も差し迫った問題は漁業権問題であり、一刻も早く解決する必要があるとの考えを示した。

《２０１３年２月７日》

蘇貞昌・民進党主席が記者会見で訪日の成果を強調

Share

Share