南投県の日月潭と宮城県松島町が交流強化

　２０１１年の東日本大震災支援をきっかけに南投県の日月潭と宮城県の松島との交流が深まっている。松島国際交流協会の桜井靖・副会長ら松島町からの訪問団約２０名が１１月１０日、南投県中部の日月潭・埔里地区を訪れ、台湾からの震災支援に感謝の意を伝え、共に景勝地である松島と日月潭の友好交流の強化に期待を示した。

　南投県は１９９９年の台湾中部大地震の被災地でもあり、東日本大震災発生の際には、住民らが積極的に日本の被災地の支援活動を行った。日月潭・埔里地区では、紙教堂（阪神大震災の被災地である神戸『カトリック鷹取教会』から移築されたペーパードーム）での祈祷会、芸文センターでのチャリティーコンサートが行われたほか、日月潭藍天船隊の黄禹諺船長の呼びかけで乗船券１，０００枚のチャリティーバザーが紙教堂で行われ、売り上げから１００万円が宮城県松島町に寄付された。

　今回、訪問団は、大埔里地区観光発展協会、日月潭風景区管理処、魚池郷公所、埔里鎮公所、紙教堂などを訪れ、震災支援の謝意を伝えたほか、黄禹諺船長の案内で日月潭をクルーズし、交流を深めた。

　松島町では義捐金を松島の浦福橋の修復に活用し、２０１２年６月に修復工事が完成し、「台湾との絆の架け橋」のパネルが設置された。大橋健男・松島町長も２０１３年に日月潭・埔里地区を訪れており、相互交流が続いている。

《２０１５年１１月１１日》