ＣＯＰ２０で台湾が各種関連イベントを開催

　「国連気候変動条約（ＵＮＦＣＣＣ）第２０回締約国会議」（ＣＯＰ　２０）が２０１４年１２月１日～同１４日にペルーの首都、リマで開催された。中華民国（台湾）は、行政院環境保護署が外交部、経済部、交通部、行政院農業委員会、衛生福利部、科技部など各省庁および関連産業、学術研究機構などの各関係者４８人をメンバーとした代表団を組織し出席した。今回の出席では、気候変動対応への国際的な交渉の進展を注視すると共に、会場で島嶼国気候変動への適応行動育成メカニズムをテーマとした展示スペースを設け、同会議の出席者が数多くこの展示ブースを訪れた。１２月５日に台湾の「財団法人台湾産業服務基金会」とソロモン諸島が、１２月６日には台湾の「工業技術研究院」とキリバス共和国、台湾の「財団法人環境品質文教基金会」とベリーズがそれぞれサイドイベントの会合を開いた。これら３つの会合はいずれも満席となり、これまでで最高の活況を呈し、会議後の質疑応答の場でも熱心な討論が行われ、出席者はいずれも１００人を上回り、大成功を収めた。

　ＣＯＰ２０に出席した台湾の代表団は、台湾の友好国および台湾と友好的な関係を持つ国々、国際機構などと二国間会談を合計２６回行い、気候変動への適応、ＣＯ２排出量の削減、気候変動関連の科学技術、エネルギー政策といった各種テーマについて、意見交換を行った。

　今年、台湾のためにＵＮＦＣＣＣ事務局およびＣＯＰ２０ハイレベル・セグメントに対し、台湾の友好国であるツバル、ホンジュラス、ベリーズ、セントルシア、パラグアイ、ニカラグア、ソロモン諸島、パラオ、キリバス、セントクリストファー・ネーヴィス、ブルキナファソ、マーシャル諸島、サントメ・プリンシペ、セントビンセント及びグレナディーン諸島、エルサルバドル、ナウル、スワジランド、パナマ、ハイチなど１９カ国が書簡にて、台湾のＵＮＦＣＣＣへの有意義な参加の支持を表明された。外交部はこれらの友好国に対し、感謝の意を表す次第である。

　今年、台湾の立法院（国会）からは議員５名が、立法院遊説団を組織しペルーを訪れ、ＣＯＰ２０に出席した。一行は同会議開催期間中、ペルー、ルクセンブルグなどの国会議員と会見したほか、英国、パラグアイ、アイルランドなどの国際メディアの取材にも応じ、台湾のＵＮＦＣＣＣへの有意義な参加の訴えを説明した。また、１２月５日には非政府間国際組織（ＩＮＧＯ）の「気候議会」と共同でラウンド・テーブルを開催し、出席したペルー、メキシコ、チリ、エクアドル、ボリビアの各国会議員に対し、台湾の太陽エネルギー産業の発展を説明し、国会外交による遊説活動を成功させた。

　台湾は現在、ＵＮＦＣＣＣの締約国ではないが、国際社会の一員としての責任を担い、気候変動に関する国際的な話し合いの進捗状況を引き続き注視し、国際的な流れに適時対応していくものである。

【外交部　２０１４年１２月１６日】