現代版台湾人形劇「サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀」日本で今年夏に放映

左より安藝貴範グッドスマイルカンパニー代表、小坂崇氣ニトロプラス代表、虚淵玄氏、黄華強・霹靂社会長、黄亮勛・霹靂社副社長兼エグゼクティブプロデューサー、陳義方・霹靂社社長兼プロデューサー

挨拶する郭仲煕・台北駐日経済文化代表処副代表

現代版台湾人形劇「サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀」日本で今年夏に放映

　台湾の霹靂国際マルチメディア社（以下、霹靂社）が日本の制作会社ニトロプラスと協力して制作した台日合同の現代版布袋戯作品「サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀」の制作発表会が２月５日、東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開催された。

　同作品はニトロプラスのシナリオライターである虚淵玄（うろぶちげん）氏が原案・脚本・総監修を担当し、台湾伝統人形劇の布袋戯をテレビ向けに特撮技術を駆使した作品を台湾で放映している霹靂社が人形劇の制作や撮影を行った。同作品では、フィギュア玩具メーカーのグッドスマイルカンパニーが人形の造形アドバイザーとして協力しており、主人公の凛雪鴉（リンセツア）役を声優の鳥海浩輔氏が演じるなど、台日のコンテンツ文化が融合する作品となっている。

　同制作発表会に出席した台北駐日経済文化代表処の郭仲煕・副代表は、「文化は国と国の交流の大きな懸け橋となる。今回のプロジェクトが、台湾と日本の文化交流に新たなエネルギーを注いでくれることと期待している」と挨拶した。

　霹靂社の黄亮勛・副社長エグゼクティブプロデューサーは、「我々の世代は布袋戯と日本のアニメを見て育った」と述べ、台日コンテンツのコラボに期待を寄せた。虚淵氏は、「この作品をきっかけに、より多くの日本の人々に台湾の布袋戯の魅力を知ってもらいたい」と抱負を述べた。

「サンダーボルトファンタジー東離劍遊紀」は、今年夏に日本と台湾でテレビシリーズ放映が予定されている。

《２０１６年２月１０日》