お茶の水女子大附属高校と台北市立第一女子高校が交流協定締結

（写真提供：お茶の水女子大学附属高等学校）

　お茶の水女子大学附属高等学校（以下、お茶大高）は１０月２４日、台湾の台北市立第一女子高級中学（以下、北一女）と交流協定を締結し、協定書を交換した。

　お茶大高と北一女は、ＮＰＯベーシックライフインフォメーション協会の橋渡しで相互交流を行っており、昨年に続き今年もお茶大高の高校生が１０月２２日～同２５日に台湾研修を行い、北一女の生徒らとの交流を深めた。

　今回のお茶大高の台湾研修は、スーパーグローバルハイスクールの「国際協力とジェンダー」、「経済発展と環境」、「国際関係と課題解決」などを学ぶグローバル総合講座の一環として実施され、台湾の政府関連機関訪問、総統府および台北賓館の見学、台北で活躍する女性起業家との交流、台北市日本工商会訪問、台湾大学見学ならびに北一女との学生交流およびホームステイなどを行った。

　１０月２４日、北一女においてお茶大高の生徒らを歓迎する式典が開催され、この中で両校の交流協定締結式が行われた。締結式では、お茶大高の菊池美千世・副校長と北一女の蔡愉玲・教務主任が協議書を交換し、そのあと両校の紹介や生徒たちの交流活動が行われ、生徒らは事前に決めたテーマについて英語で討論し、交流を深めた。

　今回の台湾研修旅行について、菊池・副校長は「生徒らは英語でうまく話せないときは漢字で書いてコミュニケーションをとっていたほか、第二外国語で日本語を選択している北一女の生徒もおり、英語がうまく通じず悔しい思いをした日本の生徒が帰国後に英語の学習意欲が増すなどの効果があった」と述べた。また、昨年の研修旅行のアンケート調査によると、台湾研修旅行に参加した生徒のほとんどが、海外のニュースや文化、歴史への興味関心が高まったと回答した。

　お茶大高の村田容常・校長は、台湾は外国の中でも特に近くて治安がよいことから、今後もさらに台湾との学校交流や相互訪問を強化していきたいとの考えを示した。

左１：菊池美千世・お茶の水女子大学附属高等学校副校長
左２：村田容常・お茶の水女子大学附属高等学校校長
左３：林文通・台北駐日経済文化代表処教育組部長
左４：加藤美智子・ベーシックライフインフォメーション協会理事
左５：田代實範・ベーシックライフインフォメーション協会理事長
（お茶の水女子大学附属高等学校にて１１月１３日撮影）

《２０１４年１１月１４日》