さっぽろ雪まつりに台湾の「行天宮」の氷像が登場

　２月５日、北海道札幌市で「第６６回さっぽろ雪まつり」が開幕した。同雪まつりに、この数年間連続参加している台北駐日経済文化代表処（以下、駐日代表処）は今年、大通公園会場の５丁目西毎日氷の広場に、毎日新聞社と共同で「台湾―行天宮」の大氷像を制作した。

　初日午前、この大氷像の前でオープニングセレモニーが行われ、井上唯文・札幌市副市長、毎日新聞社の原敏郎・常務取締役および同雪まつりの各関係者、駐日代表処からは沈斯淳・代表、陳桎宏・札幌分処長が出席した。

　沈・駐日代表はあいさつの中で、「さっぽろ雪まつりに駐日代表処が氷像を制作したのは今回で４回目となった。行天宮は商売の神様で、台北の観光スポットとして日本からも多くの観光客が訪れている」と紹介した。また、昨年台日間を往来した観光客来数が４００万人を突破し、台湾から日本を訪れた観光客は２８０万人を上回り、その中で北海道への観光は特に人気が高く、４０万人以上が訪れたと説明した。

　さらに、現在日本で公開されている台湾映画『ＫＡＮＯ』の中で、戦前の嘉義農林学校野球部が甲子園大会の準々決勝で、「札幌商業学校」（現在の北海学園札幌高校の前身）と対戦するシーンなどがあると紹介し、「北海道と台湾は深い縁がある。北海道からも、多くの方々に台湾を訪れていただき、台日相互交流がますます深まることを期待している」と述べた。
　

　「台湾―行天宮」の氷像は、高さ１０メートル、幅１８メートル、奥行き１６メートルの大きさで、１本１３５キロの氷柱を約８００本用いて制作した。

　開幕前日の夜には、この氷像がライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出し、この氷像を見た日本人観光客は、「台湾に行ったことはないが、この氷像を見て台湾へ行ってみたくなった」と述べる人や、台湾からの観光客も、「この氷像を見て感動した」と嬉しそうに語るなど、開幕前から多くの観光客を魅了している。さっぽろ雪まつりは２月１１日（水）まで開催される。

「第６６回さっぽろ雪まつり　台湾―行天宮の氷像」関連ウェブサイト
　　　http://www.snowfes.com/place/odori/index.html

«２０１５年２月５日»

写真提供：中央社