「東証ＩＲフェスタ」で台湾証券取引所の楊朝栄・副社長が会社説明会開催

会社説明会での楊朝榮・台湾証券取引所副社長

　個人投資家に上場企業の事業展望や戦略、製品、サービス情報などと共に、証券市場について、より多くの情報や知識を提供する「東証ＩＲフェスタ２０１５」が３月１３日（金）と１４日（土）の両日、東京千代田区丸の内にある東京国際フォーラム展示ホールで、日本取引所グループと東京証券取引所の共同主催により開催され、約１万７０００人が訪れた。７９社５団体が出展した同フォーラムに、台湾証券交易所（以下、台湾証券取引所）も今回初参加し、会場にブースを設けた。ブースで行われたミニ説明会では、台湾の基本情報および証券市場の概況、投資方法などについて説明が行われ、ブース内に入りきらないほど多くの人が訪れ、熱心に聞き入っていた。

　１４日には、楊朝榮・副総経理（副社長）が講師となり会社説明会を開き、６０席用意された会場は満席となった。楊社長は説明会の中で、「台湾株式投資の魅力」と題し、安定した成長を続けている台湾のマクロ経済の現況、台日間の経済・貿易、観光、投資面における良好且つ密接な関係について数値を挙げて具体的に示した。台湾証券市場については、台湾の国内企業の配当利回りは、平均するとアジアで最高であり、魅力的な市場を形成していることなどを強調した。その上で、「今回の説明会で、台湾市場の魅力を日本の多くの皆様に伝えたい」と述べた。

　説明会の後半は野村総合研究所台北支店の目片芽輝・ディレクターが、台湾経済の特徴、台湾株式市場のおよび主な台湾企業の紹介を行った。台湾株式市場について、台湾証券取引所の上場企業数は約８００社で、その約半数を電子産業が占めており、その規模についても、東京証券取引所、香港市場に次ぐものであると紹介した。また、台湾証券市場の高パフォーマンスは、個人投資家によるところが大きく、売買総額の７割近くが個人投資家であり、外資の持ち株率も高くなってきており、今後も台湾の国民所得の拡大と共に証券市場も成長を続けることが期待されるとの見方を示した。

台湾証券取引所ブース

«２０１５年３月１６日»