台湾タロコ族アーティストのトントン・ホウウェン（東冬侯温）が「原初の唱和」に出演

東冬侯温（左５）とアールルー・アートチーム

　台湾先住民タロコ族の歌手であるトントン・ホウウェン（東冬侯温）さんとアールルー・アートチーム（兒路創作藝術工寮表演團隊）の選抜メンバー９名が「原初の唱和～花綵列島の民の歌・踊り～」に出演するために来日した。

　「原初の唱和」は７月２５日から同２９日に関東４会場で計４回上演され、台湾先住民族の美しい歌声が会場に響き渡った。最終日の２９日は、東京・池上の「實相寺」で開催され、この日は沖縄の伝統太鼓エイサーを演奏する「エイサーバナナ」が友情出演し、北海道から沖縄、台湾へと連なるアジア大陸の東端を花飾りのように結ぶ島々（花綵列島）をつなぐように伝統ある個性的な歌と踊りの競演が披露された。

　アールルー・アートチームは、東冬侯温さんの指導の下、２０１３年１２月に結成した台湾先住民族の学生たちによる音楽グループで、メンバーの部族はタイヤル、タロコ、パイワン、ブヌン、タウなどさまざまであり、公演では口琴などの伝統楽器の演奏、儀式と踊り、合唱などのパフォーマンスを披露した。

　関東在住アイヌ民族ユニット「ヤイレンカ」、花綵列島ハモり歌ユニット「アンチャン・プロジェクト」も出演した。

口琴を披露する東冬侯温さん

《２０１５年７月３０日》