「新興閣掌中劇団」が東京で布袋戯を上演

新興閣掌中劇団の鍾任壁氏（左）
朱文清・台北駐日経済文化代表処台湾文化センター長（右）

　東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処（以下、駐日代表処）台湾文化センターで８月１日～同３日に、「新興閣掌中劇団」による台湾伝統の人形劇「布袋戯」（ポテヒ）の上演会が行われ、西遊記の『紅孩児』などが演じられた。

　「新興閣掌中劇団」は、５代目の鍾任壁氏が率いる伝統ある「布袋戯」の劇団で、公演前には、鍾任壁氏により人形の仕組みや、技について説明と実演が行われた。そのあと西遊記の『紅孩児』が日本語で演じられ、ユーモラスで表情豊かな人形の動きに、観客らは釘付けとなった。公演の最後には、四川の伝統芸能「川劇」の「変臉」（変面）が人形で再現され、一瞬で変化する人形の顔に、会場は驚きの歓声に包まれた。

　２日には、公演前に鍾任壁氏と「いいだ人形劇フェスタ」キュレーターを務める酒井隆夫氏と台湾の布袋戯と日本の人形劇の交流をテーマに対談が行われた。

　最終日の３日には、鍾任壁氏の長年にわたる「布袋戯」を通じた台日文化交流への貢献を称え、朱文清・駐日代表処台湾文化センター長より鍾任壁氏に表彰状が贈られた。

　駐日代表処台湾文化センターでは、８月末まで「布袋戯」に使われる人形の展示会が行われている。

人形使いの解説をする鍾任壁氏

布袋戯に使われる人形

《２０１５年８月４日》