教育部が日本在住の台湾人留学生に安全注意を呼びかけ

　現在日本在住の中華民国（台湾）からの留学生は７，３１４人で、九州地方には約３００人、熊本地区の大学には２０名あまりがいる。台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処（以下、駐福岡弁事処）は、この度の熊本県での大地震発生後、ただちに緊急対応チームを立ち上げ、４月１７日早朝、用意した車両７台で、熊本大学および熊本学院で学ぶ台湾人留学生２１名を福岡市まで無事に運んだ。１８日には熊本県阿蘇市にある「阿蘇の司ビラパークホテル＆スパリゾート」で実習している台湾の徳霖技術学院の学生７名も福岡市に運んだ。留学生たちが福岡市に到着後、駐福岡弁事処では希望者に対して帰国の航空券の手配を行い、福岡で一時避難を希望する留学生には、台湾華僑の住まいあるいはホテルなどへ送り届けた。

　東京にある台北駐日経済文化代表処（以下、駐日代表処）教育組（部）および台北駐大阪文化弁事処教育組の担当者は、地震発生後ただちに、駐日代表処および駐福岡弁事処と協力して、熊本大学で学ぶ台湾人留学生と連絡を密に取り合い、教育部がこれらの台湾人留学生たちを心配していることを伝えた。また同時に、余震も続いている状況下では、自身の安全に注意するようにし、友人や家族と連絡を取り合い、最新の状況をお互いに知らせ、家族に無事を知らせるようにとも伝えた。駐福岡弁事処および教育部の関係者は、留学生の避難先に食料や水などの救援物資を届け、留学生らを見舞った。

　九州地域は有名な観光地があることから、教育部では、近く熊本への旅行を予定している留学生は警戒を強め、余震および関連する情報に留意し、自身の安全を守るよう呼びかけている。

　当該地域の留学生の中で、突然の災害等に遭い、助けを必要とする場合の連絡先は以下の通り：

・駐福岡弁事処急難救助の携帯電話
　　(81-90)1922-9740または(81-92)7342810
　（日本で電話する場合：090-1922-9740または092-734-2810)

・日本から直接国際電話で「外交部緊急聯絡中心」に連絡
　　+886-800-085-095

【教育部　２０１６年４月１８日】