郭仲熙・駐日副代表が湯島聖堂で開催された「孔子祭」に出席

神田神社神職により儀式が執り行われた。郭仲熙・駐日副代表（中央柱前）

来賓祝辞を述べる郭仲熙・駐日副代表

　台北駐日経済文化代表処の郭仲熙・副代表は４月２４日、東京・文京区にある湯島聖堂の大成殿で開催された「孔子祭」に出席し、沈斯淳・駐日代表の祝辞を代読した。この中で沈・駐日代表は、日本での孔子祭を通して、孔子の教えが広く伝わり、それにより双方の友好関係が深まるよう祈念した。さらに、日本の熊本大地震で亡くなられた方々に哀悼の意を表すと共に、被災者各位に対しても慰問の意を表し、日本の「まさかの時こそ真の友」という言葉は、論語の「徳は孤ならず　必ず隣あり」に通じるものがあり、台日関係はまさにこの言葉通りの関係にあると述べた。

　また、馬英九総統が昨年出席した台北の孔子祭でのあいさつの際に、孔子や孟子の教えの一節を引用し、その教育理念が現在でも高く評価されており、公職にある者や教育者は儒学思想を心に刻んで行動するよう期待したことも紹介した。

　公益財団法人斯文会（以下、斯文会）が継承実施する湯島聖堂の「孔子祭」は、神田神社の神職により厳かに儀式が執り行われ、この中では、祭主の石川忠久・斯文会理事長による祭文奉読、同会名誉会員である田中佩刀・明治大学名誉教授の『論語』講経（講義）なども行われた。

«２０１６年４月２５日»