陳建仁副総統が武見敬三・参議院議員と会見

　陳建仁副総統は１１月９日、「（財）台湾医界聯盟基金会」主催の国際シンポジウム出席のため台湾を訪問した武見敬三・参議院議員と会見し、台湾の「世界保健機関」（ＷＨＯ）への参加について、「台湾は国際社会の責任ある一員として、日本と同様に自由、民主主義、法治、人権を尊重している。台湾はさらなる人道援助も行っていきたい。台湾はかつて多くの方々から支援を受けたこともあり、我々は国際社会に貢献していきたいと願っている。今後も台湾のＷＨＯの各種活動への有意義な参加を支持していただきたい」と述べた。

　また、台湾の少子高齢化の問題についても言及し、台湾は近い将来、６５歳以上の人口が１４％に達する「高齢社会」に突入することから、高齢者の生活の質と尊厳をいかにして維持していくか、さらには、完備された社会福祉と健康政策の策定はきわめて重要であり、今後、政府の優先的な推進項目の１つになると説明した。

　その上で、人口の高齢化問題を解決するため、政府が取り組んでいく方向性を３点挙げた。第１には、良好な国民年金制度により、高齢者が基本的生活を維持していく際の経済的な支柱とする。第２には、医療・介護である。台湾の完備された健康保険体制により、被介護者が良好な医療サービスを受けられるようにする。第３には、長期介護である。政府は在宅での長期介護を利用することで、老人が地元で家族と一緒に生活できるようにし、それにより地域社会で暮らしていくことを目標としている。

【総統府　２０１６年１１月９日】

写真提供：総統府