TAITRA、インドネシアで「台湾エクセレンス展」

　台湾の貿易振興機関である中華民国対外貿易発展協会（日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA）は3日、インドネシアのジャカルタで「2017年台湾エクセレンス in ASEAN市場スタート記者会見」を開催した。TAITRAの黄志芳董事長（会長）と、経済部（日本の経済産業省に相当）国際貿易局の楊珍妮局長をはじめとする一行がジャカルタを訪問し、「台湾エクセレンス」を受賞した58社、商品130点を出展した。「台湾エクセレンス」とは、台湾の優れたブランド製品に与えられる栄誉賞。今回の出展製品には、台湾のPC大手である宏碁（Acer）、華碩（ASUS）、タイヤ大手の建大（KENDA）、自転車の美利達（メリダ）など、台湾を代表するブランドの数々が含まれている。

　今回の「台湾エクセレンス」展は、従来のスタイルとは違い、文化的要素を取り入れたのが特徴。インドネシア出身のデザイナーが、「バティック（世界無形文化遺産に認定されているインドネシアのろうけつ染め）」を素材に、台湾をイメージしたファッションをデザイン。プロのモデルたちが、インドネシアの伝統スタイルに台湾の明るい、鮮やかなイメージを融合させたファッションに身を包んでランウェイを歩き、インドネシアの人々の目を引き付けた。

　黄志芳董事長は、「台湾エクセレンス受賞商品のうち、最も強みを持つのはICT製品。今回の出展も、それが十分に反映されたラインナップとなっている。これらはASEAN市場でも高い競争力を持つだろう」と指摘。また、インドネシアはASEAN最大の国で、2億5,000万人の人口を抱えており、台湾のASEAN市場開拓の中でも最も重要なターゲットだと強調した。

　国際貿易局の楊局長は、「台湾エクセレンス受賞商品はいずれも画期的な工夫が施されている。インドネシアでもいま、クリエイティブ産業が発展過程にあり、この分野で台湾企業と双方向的な協力関係を築くことが可能だ。今回の台湾エクセレンス受賞商品はインドネシアの消費者に受け入れられるだろうし、インドネシアの『バティック』も台湾の人々に好まれるだろう」と述べた。

Taiwan Today：２０１７年３月６日

写真提供：中央社
　台湾の貿易振興機関である中華民国対外貿易発展協会（日本での名称は台湾貿易センター、略称TAITRA）は3日、インドネシアのジャカルタで「2017年台湾エクセレンス in ASEAN市場スタート記者会見」を開催した。写真はインドネシア出身のデザイナーが、「バティック」を素材に台湾をイメージしてデザインしたファッション。