蔡総統、陳副総統が鈴木馨祐・自民党青年局長ら一行と会見

　蔡英文総統は３月２０日、自由民主党（自民党）青年局長の鈴木馨祐・衆議院議員ら一行と会見し、あいさつの中で、安倍晋三首相が台湾の新政権発足後、台湾に対し積極的な協力の姿勢を示していることに感謝の意を表すと共に、「台湾の政府も同様に積極的な協力の姿勢を示していく」と述べた。

　さらに、新政権は台日関係をきわめて重視しており、現在、対日実務を担当している台北駐日経済文化代表処の謝長廷・代表ならびに亜東関係協会の邱義仁・会長といったキャリアを積んだ政治家が、「両国の交流をより一層深めていくものと確信している」との見解を示した。

　同日、陳建仁・副総統も鈴木・自民党青年局長一行と会見し、「台湾の政府は、堅実外交の精神を堅持し、引き続き台日間の安定した友好関係を強化していく」との方針を示した。その上で、「今年１月１日から日本の対台湾外交窓口の名称が、『日本台湾交流協会』と改められたことは、台日の関係のさらなる発展を象徴するのみならず、両国政府による不断の努力の成果である」と強調した。

　台湾の政府が現在推し進めている「新南向政策」にも言及し、「政府は東南アジア諸国連合（ASEAN）や南アジアの各国と、さらに多元的な交流と協力を行っていくことを望んでおり、日本企業が台湾の『五大イノベーション研究開発計画』および『新南向政策』に加わることを歓迎している」と述べた。

　また、鈴木・自民党青年局長ら一行が、台湾の超党派議連「台日交流聯誼会」との交流を引き続き強化すると共に、「国際民間航空機関」（ICAO）や「世界保健機関」（WHO）などの国際機構および地域経済統合への台湾の参加に対する日本の支援を期待した。

【総統府　２０１７年３月２０日】

写真提供：総統府
　蔡英文総統（写真右）、鈴木馨祐・衆議院議員（左）