駐日代表処台湾文化センターで台湾歌謡の父「鄧雨賢」の展示会と音楽会開催

あいさつする謝長廷・駐日代表

フルート奏者の華姵さん（正面右２）がリーダーを務める「愛楽１０１室内楽団」の演奏

　台北駐日経済文化代表処（以下、駐日代表処）の謝長廷・代表は3月31日、駐日代表処台湾文化センターで開催された「鄧雨賢特別展示会および音楽会」のオープニングに出席し、あいさつの中で「鄧雨賢氏は台湾で偉大な音楽家の一人である。今回の活動を通して、より多くの日本の方々に鄧雨賢氏について知っていただくと共に、台湾と日本の音楽交流をより一層深めていきたい」と期待の意を表した。

　作曲家、鄧雨賢氏の生誕111年を記念して開催された今回のイベントは、音楽会、自筆の楽譜や写真などの特別展示、講演会といったシリーズ形式で鄧氏を紹介している。現在も「台湾歌謡の父」と呼ばれている鄧氏は、日本に留学し作曲を学んでおり、日本との関わりも深い。鄧氏は39年間の短い生涯の中で、50曲以上もの作曲を残しており、とりわけ「雨夜花」「望春風」「四季紅」「月夜愁」の4曲は『四月望雨』と呼ばれている。

　31日午前のオープニングイベントでは、鄧雨賢氏の孫にあたる「台湾鄧雨賢音楽文化協会」の鄧泰超・理事長もあいさつし、『四月望雨』の4曲について紹介した。「台湾鄧雨賢音楽文化協会」の音楽総監であり、フルート奏者の華姵さんも、「愛楽１０１室内楽団」のメンバーと共に、『四月望雨』をメドレー演奏し、シリーズイベントの幕開けを飾る盛大な音楽会となった。

展示会場を参観する謝長廷・駐日代表（中央）、鄧泰超・台湾鄧雨賢音楽文化協会理事長（右）、
朱文清・駐日代表処台湾文化センター長（左）

«２０１７年３月３１日»