蔡総統、カナダ国会議員にCPTPP交渉への台湾参加支持求める

蔡総統、カナダ国会議員にCPTPP交渉への台湾参加支持求める

 蔡英文総統は9日、カナダ下院外務・国際開発常任委員会のRobert Nault委員長が率いる訪問団の表敬訪問を受けた。

 蔡総統は、中華民国(台湾)とカナダには多くの共通点があると指摘。その例として、いずれも自由民主の価値観を共有し、多様なエスニック・グループ文化を有し、且つそれを重視していること、この1~2年間で両国の政府は期せずして、先住民族との和解という重要なマイルストーンを迎えたことを挙げた。

 蔡総統はさらに、台湾とカナダは同様に、経済発展と環境のサステナビリティを同時に実現するための努力をしていると説明。昨年、台湾は初めて「自発的国別レビュー(Voluntary National Review)」を発表し、国際社会に対して「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に向けた決意を示した。現在も全力でグリーンエネルギー産業の発展に力を入れ、エネルギー構造の転換を実現するための準備をしていると紹介した。

 また、台湾とカナダは経済、貿易、文化分野の交流においても緊密な関係を維持している。2017年6月にはカナダの航空会社エア・カナダがバンクーバー・台北間のデイリー運航を再開。さらに台湾の航空会社エバー航空もトロント・台北間の直航便を増やした。これらの動きは、観光、ビジネス分野での人的往来をさらに増やすことになるだろうと述べた。

 カナダにとって現在、台湾は世界で11番目の貿易パートナー。毎年の貿易総額は50億米ドルに達している。このことから蔡総統は、双方が速やかに「投資保障協定」締結へ向けた交渉を開始できるよう期待を寄せた。また、米国を除く環太平洋パートナーシップ協定(TPP)となる新協定「包括的かつ先進的TPP協定(CPTPP)」参加11カ国において、カナダは2番目に大きな経済体となる。このため蔡総統は、カナダがCPTPP第2ラウンド交渉への台湾の参加を支持し、地域の繁栄を共に作り上げることができるよう協力して欲しいと伝えた。

 蔡総統は最後に、カナダ政府が昨年、WHA(世界保健機関の年次総会)への台湾の参加を支持する立場を示したことについて感謝すると共に、台湾は今後もその専門能力と経験をもって国際社会に貢献していくと約束した。

 訪問団一行には、エド・ファスト(Ed Fast)下院議員、Stephen Greene上院議員など国会議員のほか、カナダ駐台北貿易弁事処(CANADIAN TRADE OFFICE IN TAIPEI、台湾におけるカナダ大使館に相当)のMario Ste-Marie代表(=大使)が含まれる。

Taiwan Today:2018年1月10日

写真提供:総統府サイトより
 蔡英文総統(前列中央)は9日、カナダ下院外務・国際開発常任委員会のRobert Nault委員長が率いる訪問団の表敬訪問を受けた。蔡総統は、中華民国(台湾)とカナダによる「投資保障協定」締結交渉の開始に期待を寄せたほか、台湾による「包括的かつ先進的TPP協定(CPTPP)」第2ラウンド交渉参加への支持を求めた。