国際ジャーナリスト連盟(IFJ)、台湾で初めて会議開催へ

　国際NGO（非政府組織）である「国境なき記者団（RSF）」が発表した2018年度「世界報道の自由度ランキング」で、台湾は世界42位、アジアでは昨年に続いてトップを保った。こうした中、世界各地で活躍するジャーナリスト60万人余りが加盟する労働組織の国際ジャーナリスト連盟（IFJ）が今月11日、台湾で初めて主要な会議を開催する。国際ジャーナリスト連盟は、国連教育科学文化機関（ユネスコ）のパートナー組織でもある。台湾でのイベントは、台湾の会員組織である台湾新聞記者協会（ASSOCIATION OF TAIWAN JOURNALISTS）が主催する。

　台湾新聞記者協会によると、国際ジャーナリスト連盟は今年度の執行委員会会議（EXCOM Meeting）と年次会議（Annual General Meeting）の両方を台湾北部・台北で開催する。これらの会議には、世界五大陸の20カ国余りから、ベテランのジャーナリストやジャーナリストの労働組織の幹部らが出席する。

　国際ジャーナリスト連盟は今月11日、台北市で国際記者会見を開催し、最近の東南アジアの報道及び言論の自由について報告する。また、最近の国際情勢と報道の自由に関する議題についても説明する。この国際記者会見には、国際ジャーナリスト連盟の会長、秘書長、執行委員会などの代表が出席することになっている。

　台湾で開催される今回の執行委員会会議では、国際ジャーナリスト連盟のさまざまな重要議題や行政・事務に関する決議が行われる。会議ではまた、世界各地の報道の自由や、これらの地域で働くジャーナリストたちの身辺の安全などの現状についても議論し、具体的な方策を講じる。

　台湾新聞記者協会の余佳璋顧問によると、国際ジャーナリスト連盟は例年、本部を置くベルギーのブリュッセルでこれらの会議を開催している。しかし、近年、アジアにおける報道の発展を重視しており、台湾はその良きパートナーであることから、台湾で会議を開催することを決めたという。

　国際ジャーナリスト連盟は世界第一次大戦後に発足した。もともとはヨーロッパ地域で働くジャーナリストを中心とした労働組織だったが、現在では世界各地に会員を持つに至っている。今回各国から台湾を訪問するメンバーは約40名。主に東南アジアにおける報道の自由の状況や最近の国際情勢について話し合う。

Taiwan Today：２０１８年５月９日

写真：国際ジャーナリスト連盟フェイスブックページより
国際ジャーナリスト連盟（IFJ）が今月11日、今年度の執行委員会会議（EXCOM Meeting）と年次会議（Annual General Meeting）の両方を台湾北部・台北で開催する。写真は世界報道自由デー（5月3日）のために国際ジャーナリスト連盟が作成したロゴ。