東アジアユースゲームズ開催中止に関する総統府の声明

東アジアユースゲームズ開催中止に関する総統府の声明

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 東アジアオリンピック委員会(EAOC)は24日、2019年8月に台中市(台湾中部)で開催予定だった東アジアユースゲームズの中止を発表した。これに関して総統府は同日、以下の声明を発表した。

一、中国が東アジアオリンピック委員会(EAOC)に圧力をかけ、台中市が開催権を獲得していた2019年東アジアユースゲームズの開催中止を決めた。我々はこれを、公然且つ粗暴な手段による政治のスポーツへの介入だと考える。中国の非理性的な行為と、それによって東アジアオリンピック委員会が誤った決定を行ったことは極めて遺憾である。わが国は中国の粗暴な行為を強く非難する。

二、スポーツには国境がないばかりか、スポーツ交流は各国、各エスニックグループ同士の認識を深め、国際社会に調和をもたらす絶好の場でもある。東アジアユースゲームズはアジア地域において開催される重要な国際競技大会であり、ここ数年、各国数千人の若いアスリートたちがこの競技大会での活躍を目指し、全力で練習を積み重ねてきた。数年かけて準備を進めてきたこのイベントに対し、中国がボイコットを表明した。これは若いアスリートたちの権益を無視した行為だ。しかも、中国は不合理な理由によって、この国際競技大会の開催を取り消した。台湾住民はこれを受け入れることができない。国際社会におけるスポーツを愛するあらゆる人々にとっても、これは認められないことだろう。

三、台中市は2014年、2019年第1回東アジアユースゲームズの開催権を獲得した。この国際競技大会を迎え入れ、各国の選手や来賓に最高の競技環境とおもてなしを提供するため、台湾の各政府機関と民間企業、台湾社会は4年近くにわたって全力でその準備を進めてきた。その開催を1年後に控えた今になって、中国がボイコットを表明し、東アジアオリンピック委員会に対して開催中止を求めた。このような子どもじみた行為は、苦労して準備を進めてきた台中市にとって極めて不公平な対応である。

四、中国政府は長年、各国の内政に干渉するようなやり方を繰り返し、なりふり構わずに国際社会における台湾及び台湾住民の生存圏に圧力を加えてきた。それは、外交上のさまざまな圧力だけでなく、各国航空会社への台湾に関する表記変更要求、民間のこども向け美術イベントへの圧力、そして近年はスポーツイベントにまで干渉している。例えば2016年に開催されたパラリンピックや長年準備を進めてきた2019年東アジアユースゲームズの開催など、いずれも中国から粗暴な圧力を受けている。国民の権利を全力で守るため、政府は決して軽々しく譲歩しない。また、台中市が引き続きその権益を追求することを支持する。同時に我々は国際社会に対し、中国のこうした国際行為が国際社会の安定、安全、福祉に極めて深刻な傷をもたらすものであることを重く受け止めるよう呼びかけたい。

Taiwan Today:2018年7月25日

写真提供:中央社
 東アジアオリンピック委員会(EAOC)は24日、2019年8月に台中市(台湾中部)で開催予定だった東アジアユースゲームズの中止を発表した。これに関して総統府は声明を発表し、中国の粗暴な行為を強く非難した。写真は東アジアユースゲームズ中止決定について説明する中華オリンピック委員会の陳士魁副主席(左)と蔡賜爵副主席(右)。