台湾文化センターで講演会「台湾のなかの東南アジアを考える」が開催

台湾文化センターで講演会「台湾のなかの東南アジアを考える」が開催


講演する世新大学社会発展研究所の夏暁鵑教授

 東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで9月30日、文化部(省)が愛知大学と連携し実施している「台湾文化光点(スポットライト)計画」の一環である講演会が開催され、台湾・世新大学社会発展研究所教授の夏暁鵑氏が「台湾のなかの東南アジアを考える:彷徨いたいわけじゃない:グローバリゼーション下の結婚移民女性の抵抗とエンパワーメント」をテーマに講演し、そのあと滋賀県立大学人間文化学部地域文化学科助教の横田祥子氏と対談した。

 このなかで夏氏は、近年台湾で急増している主に東南アジア出身の外国籍結婚移民女性の人権に注目し、社会や家庭内での孤立などの問題を解決するために、夏氏自身も関わり、台湾でこれまで推進されてきた取り組みについて解説した。

 夏氏は、台湾人ボランティアらの協力を得ながら、漢字と中国語を学習する「識字班」を通じたコミュニケーション強化、「南洋台湾姉妹会」設立による台湾における東南アジア新移民コミュニティーの団結、東南アジア子女の母語教育、東南アジアと台湾の文化交流などを進めるとともに、台湾人配偶者の参加や、ドキュメンタリーフィルムの作成を通して新移民社会に対する理解を促し、新移民の権利を保障するための法令改正の働きかけを進めてきたことを説明した。

 さらに、2017年に台湾で国際的な移民連盟組織である「AMMORE」(Alliance of Marriage Migrants Organizations for Rights and Empowerment)が設立されたことに言及し、今後、移民研究および移民先の国の政策、文化、融合などに関する国際的な協力が深まることに期待を示した。また、夏氏は、これまでの一連の行動の中心となってきたのが女性たちであったことを強調し、今後男性のさらなる積極的な参加についても期待した。

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夏暁鵑氏(右)と滋賀県立大学助教・横田祥子氏(左)との対談

《2018年10月3日》