台湾東部・花蓮県を震源とする地震が発生、甚大な被害はなく

台湾東部・花蓮県を震源とする地震が発生、甚大な被害はなく

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 18日午後1時01分、台湾東部・花蓮県を震源とする地震が発生した。中央気象局(日本の気象庁に相当)の発表によると、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.1で、震源の深さは18.8キロメートル。震源地は花蓮県の北西10.6キロメートルにある花蓮県秀林郷。花蓮県で震度7、台湾中部・南投県、台湾北東部・宜蘭県、台湾中部・台中市、台湾北部・新北市でも震度5を記録した。この地震の影響を受け、台湾全土で17名がけがをした。また、台湾北部・台北市内ではビル2棟が傾いた。そのうち、台北市信義路4段のビルは、1999年9月21日に発生した台湾大地震で、すでに傾きが指摘されていた。

 行政院(内閣)の蘇貞昌院長(首相)は地震発生後、直ちに「中央災害応変中心(=Central Emergency Operation Center。対策本部のこと)」の立ち上げを指示した。

 花蓮県にある太魯閣(タロコ)国家公園では、地震による落石で観光客2名が負傷した。そのうち1名はマレーシアの観光客で、もう1人は台湾人。国家公園の職員が救助し、病院へ送り届けた。

 台湾北部と南部を縦断する台湾高速鉄道は、この地震の影響を受け、台北駅(台北市)と桃園駅(台湾北部・桃園市)を結ぶ区間で、検査のため一時運転を見合わせたが、すぐに運転を再開した。台北市を含む首都圏を走る台北メトロ(MRT)も一時運転を見合わせていたが、同日午後2時30分には全線で運転を再開した。台湾各地の電力や水力などのライフラインには大きな被害はないものの、台湾中部・台中市から花蓮県新城郷を結ぶ台湾省道8号線(台8線)については検査が必要だとし、太魯閣(タロコ)から大禹嶺までの区間で道路を封鎖した。これは、このエリアが震源に近く、山岳部の岸壁に亀裂が入っている可能性が指摘されたため。

 なお、台北市のランドマークである超高層ビル「台北101ビル」には、防風耐震対策として導入された世界最大の振り子型動吸振器がある。地震が発生した午後1時1分、左右各20㎝の最大揺れ幅を記録した。これは、2013年7月13日に記録した左右各70㎝に次ぐもの。このときは台風7号の来襲により、台北地域の風力が12~14級に達しており、同日午前4時10分、振り子型動吸振器の揺れ幅は最大で左右各70㎝を記録した。

 また、日本台湾交流協会台北事務所(台湾における日本大使館に相当)の沼田幹夫代表(大使に相当)は、同事務所の公式サイトとフェイスブックページでプレスリリースを発表し、お見舞いのメッセージを伝えた。沼田幹夫代表はまた、台湾日本関係協会(台湾における対日本窓口機関)の邱義仁会長にも公式に書簡を送り、地震に対するお見舞いと、被災者が一日も早く元の生活に戻れるよう願うメッセージを伝えた。

 中央気象局地震測報中心は、近いうちにマグニチュード4~5規模の余震が発生する可能性があるとして注意を呼び掛けている。花蓮県では18日のマグニチュード6.1の地震発生後、午後10時30分までに有感地震が4回観測されており、いずれもマグニチュード3.1~4.1となっている。

Taiwan Today:2019年4月19日

写真:
 18日午後1時01分、台湾東部・花蓮県を震源とするM6.1の地震が発生した。最大震度は花蓮県の震度7で、台湾中部・南投県、台湾北東部・宜蘭県、台湾中部・台中市、台湾北部・新北市でも震度5を記録した。写真はこの地震の波形を記録した中央気象局の地震計。