「総統府に一泊」、韓国の写真家が動画で台湾の日常を紹介

　社団法人の中華文化総会と、交通部観光局（日本の観光庁に相当）が共同で主催した、「世界初」の総統府宿泊体験イベント「来去総統府住一晩」（総統府に一泊）で総統府に「一泊」した韓国の写真家、Kim Juhyeokさんが29日、自身のSNSにその時の動画を投稿、台湾の生活風景を紹介すると共に一泊した部屋の様子も一部伝えている。

　このイベントでは今年8月に希望者を募集、世界33カ国の応募者の中から10組が当選した。著名な旅ブロガーで本職は韓国の通信社の写真記者だというKim Juhyeokさんはその最初の1組として10月8日に総統府に一泊。ちょうど双十国慶節（中華民国の建国記念日。10月10日）の祝賀ムードで包まれる10月だったため、Kim Juhyeokさんは総統府の前から伸びる凱達格蘭大道（ケタガラン大通り）で国慶節に合わせて行われたプロジェクションマッピングの「光のアート」を楽しめたほか、蔡英文総統からは台湾ならではのB級グルメ、「滷味」を夜食にと贈られたという。「滷味」は様々な食材を、香料を加えた醤油ベースの煮汁で煮込んだもの。

　Kim Juhyeokさんはフェイスブックで、「総統府での体験は忘れがたく特別だった。台湾の軍人の雄姿を目にしたときや蔡英文総統と対面したときの幸福で感動的な瞬間はずっと覚えているだろう。過去にどの国でも味わったことの無い経験であり、これから台湾の紹介により力を入れ、1人でも多くの人に台湾について知ってもらおうと思う」と記している。

　中華文化総会では世界各国からの多元的な角度と記録、視点を通して台湾の情熱と活力、やさしさと包容力を様々な面から世界に伝え、全世界の人たちの目を台湾に集めたいと話している。

Kim Juhyeokさんの台湾に関するフェイスブック
Kim Juhyeokさんのインスタグラム

Taiwan Today：２０１９年１１月１日

写真提供：Kim Ju Hyeokさんのフェイスブックより
「世界初」の総統府宿泊体験イベントで総統府に「一泊」した韓国の写真家、Kim Juhyeokさん（右から1人目）が10月29日、自身のSNSにその時の動画を投稿、台湾の生活風景を紹介した。左からKimさんの妻、蔡英文総統、陳菊総統府秘書長。

「総統府に一泊」、韓国の写真家が動画で台湾の日常を紹介

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